サッカークリニッキ                          SOCCER CLINIKKI

2008/03/02(日)16:47

ランニングプロジェクト2008

サッカークリ日記~トレーニング編(41)

この半年ぐらい、やってきたクリの足を速くするぞプロジェクトが転機を迎えている。 速くなってはいるが、成長分だろうと思われるぐらい。 プロジェクトの画期的な成果は見えない。原因は何か? 「クリ、走り方をもう一回考え直そう。 これまで、いろいろ言ったけど、あんまり速くなれなかった。 オレが間違ってたってことや。もう一回、勉強し直して、新しい走り方見つける。 絶対、速くなろうな。」 「うん。」 「けど、速くなるのは、おまえやで。 おまえが、どんだけ、速くなることを目指してがんばれるかや。」 「うん。」 「この1年間、一人の時でもホントに全力を尽くして、集中して、休まないで、練習してきたか?」 「・・・。」 「どうなのよ?」 「できてない。」 「じゃあ、オレも変わるから、おまえも変われ。 おまえが自分で走らなきゃ、速くなれないんだぞ。」 「うん。」 「オレとか、おかーさんのために速くなるんじゃない。誰のためでもない。 これからホントにがんばれ。自分が速くなりたいと思うなら、自分から練習しな。」 「はい。」 「返事ばっかりじゃ、意味ないよその気持ちがどんだけ続くかだ。。分かってる?」 「うん。」 「いいこと教えてやる。おまえは絶対速くなる。間違いない。」 「なんで?」 「前から見たとき、足首とか足が細い。横から見たら、まあまあしっかりしてるやろ?」 「そーなの?」 「そー。足が速くなる体型や。それとな、少し猫背気味に走る。 これは、為末とか、末続もおんなじ。100Mのアジア記録10:00の伊藤浩司もそうだった。 猫背がいいわけじゃない。走るときは、タテに胸を張れよ。」 「ふん。」 「とにかく、速くなれるのは間違いない。自分が速くなれるって信じることや。 信じて、努力すれば、絶対できる。」 「うん。」 ■ 前に倒れる力を利用して走る。一本の棒が前に倒れる感じ。 ■ 一本の棒(腰で体が折れないように)になるには、タテ(上に向かって)に胸を張る。おしりを締める。 ■ 下を向かない。下を向くとお腹が凹んで体が折れる。お尻が落ちる。アゴが突き出る感じになっても構わないから、前を向いて目標に突き進め。 ■ 体を前傾させるには、頭から前に前に突っ込んで行くイメージで。(クリの場合。) ■ 倒したまま走ると、それに合わせて足を動かさなきゃいけない。 ■ 足がついて行けずにコケそうになる。コケないように足を出す。 ■ 但し、自らの力で足を出すというよりは、倒れる力を利用するように足を出す感じ。 ■ 足が速く動くのは、練習して、無駄なくスムーズな動きができるようになればできる。 ■ 地面を強く蹴ろうとしてはいけない。トンと地面に着くだけ。体が倒れる力と地面から受ける反力が、足を前に出してくれる。 ■ 足は低く、滑るように。上に上げず早く地面に着地させるイメージ。 ■ しばらくは、平地や下り坂ダッシュで足の速い回転を体に覚えさせる。 「クリ、今回のランニングプロジェクト2008年版で一番大切なのは、 “前に倒れるように。”ってこと。足の形とか、2軸とかそんなこと考えるのは後まわし。 とにかく前に行く、走る目標方向に頭と体を出すこと。 前に行くぞっていう気持ちを忘れたらいけない。それがポイントだ。」 「うん。」 「おら、コケそうになるだろ。倒れる体に負けるな。倒れるより速く足を動かせ。 下り坂ダッシュと同じ。下り坂走れば、足が勝手に速く動いて、速く走れるだろ。 それを平地でやりましょうということ。下り坂と同じ状態を作り出すのが、前傾ってことや。」 「ふーん。コケたらどうすんの?」 「コケそうになるのをこらえて、足を前に出すんや。思わず出るけどね。 何度も走って練習して、足がもつれないように足を素早く回転させる。 前、前、前。足は、上に上げなくてもいいぞ。忍者のように滑るように足を出せ。」 「足上げなきゃ、歩幅が大きくならないじゃん?」 「そんなこと考えなくていい。とにかくコケないように足を出す。 そのうち、歩幅は自然に広くなる。今は、素早く足を動かせることの方が大事。」 「ふーん。」 体ができて来たときに役立つように色々な体の動かし方、走り方を試してみたが、 アフロアメリカンのような骨格や姿勢を目指してやっても、無理。 理解力も含めて、それぞれの体や時期に合うやり方があるのだろう。 まず、大切なのは、2軸だ、骨盤だ、腸腰筋だ、ではなく、速く走りたいと思う気持ちの強さだ。 その中で、クリと一緒に目指す走り方の理想を模索していた。 骨盤を前傾させるには、体を前に倒せばいいなんて、為末君ありがとう。 研究や勉強も必要だが、そればかりじゃ、大事な真ん中が空洞になり、 知識がドーナツ化現象をおこすことになる。 基本となる走りの能力を上げるため、イチから出直し。 日本人の足を速くする

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