テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:ポルトガルの人々
日本だったら、一般家庭に電話がかかって来たら『はい、田中です。』というように、普通、名字を告げると思う。
しかし、最近では、犯罪対策なんかで、名乗らない場合もあるのかな。 実際、私も、一人暮らしが始まってから、かかって来た電話には、自分の名前を告げなくなったなー。 でも、実家に帰ると、そこにかかって来た電話には、名字を告げていた。 ドイツでも、電話がかかって来たら、名字を告げるのが普通だと思う。 でも、ポルトガルでは、それはない。 (もちろん、セールスや病院の受付などは、自分の所属を名乗るが、ここでは一般家庭の話。) よくよく考えてみると、ポルトガルでは、結婚しても、旦那と一緒の名字になるわけじゃないし、そこに生まれた子供も、親と一緒の名字を持たない場合が普通なので、一つの家庭で、唯一の名字がある訳じゃないのだ。 だから、名字じゃなくて、個人の名前の方が大事になってくる。 アンソニーも、ドイツ等とは違い、ポルは、家族という所属より、個人が尊重されると言っている。 なるほど。。。 で、かかって来た電話に、自分の名前を言って出る事がないのだが、相手も名乗らない。 そして、疑いもなく、突然べらべら話し始めるので、非常に困るのだ。 そう、間違い電話が多いのだ。 こちらに来て、初期の頃に頭にたたき込んだポル語のフレーズが『間違ってますよ』だった。 アンソニーが仕事に行って、一人の時に、間違い電話に出て『あー、うー』としどろもどろの事が多々あったので、このフレーズはすぐ覚えなければいけなかった。 頭に来るのは、間違い電話をかけて来て、『あなた、誰?』って聞いて来る人が多い事。 これは、アンソニーも同意見。 自分が名乗らないくせに、私の名前を聞く訳? 『そっちが、名を名乗れ!』と、ムカムカしちゃう。 今では、『あなた、誰?』って聞かれた時に、同じ質問をそのままする程、厚かましくなった私。 先日、電話がなった。 アンソニーのお母さんからだった。 ディスプレイ表示なので、すぐに彼の実家からだという事は分かっていた。 それにしても、アンソニーの居ない平日の昼に、何の用事だろう? 『もしもし』と、私が出ると、お義母さんはしばらく沈黙していた。 期待していた声と違うようだ。 そして『あんた、誰だい?』 がくーっ! お義母さん、あなたもですかーっ!! しかも、これは一度や二度だけではないのだから、始末が悪いのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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