テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:ポルトガル事情
彼の故郷は、村に分類されるところ。
実家は、丘の上、村のメインストリート上にある。 ロバやら人間やらが行き交う。 近くに、村で一番大きなカフェがあるため、多くの人が実家前を通り過ぎ、CIA義母に情報を落として行く。 寒いのに、外でぺらぺらぺらぺらご苦労様~。 私たちが、居間でくつろいでいると、どこかのおばちゃんが、窓ガラスを叩いて、お義母さんに助けを求めた。 カフェで、村人が胃が痛くなったので、消化を助ける薬をもらいに来たのだ。 ここは、何でも屋か? 一粒で済むのに、『いいから、これ全部持って行きなさいよ!』って、お義母さんは、1シート丸ごと薬をあげていた。 さすが太っ腹のお義母さんだ。(肉体的にも性格的にも、、、) と、思っていたら、また誰かが窓ガラスを叩いた。 おいおい、またですか? 別のおばちゃんが、『牛乳を少し分けてくれ』とカップを手にやって来た。 でも、その中には、すでに少量の牛乳が入っていた。 お義母さんは、そこに少量の牛乳を足してあげた。 私の頭は『???』。 何が起こっているのか、アンソニーに尋ねたところ、以下の様な話だった。 『小さな子供が、あるものを無性に食べたがり(例えば甘いもの)、そればかりを食べていて、誰かが食べないように注意すると、今度は食欲を全く無くしてしまうことがある。まったく食事を受け付けない様な状態になる。そう言う時は、隣人7人から、牛乳を分けてもらい、それを子供に飲ませ、残りを犬や猫等の動物に飲ませる。すると、牛乳を飲んだ動物の方に、悪い気(?)が移り、子供は食欲も出て元気になる。』 ええーっ!そうなの? 人間の子供が復活するのは目出たいけど、悪い気を背負い込んだ動物が可哀想じゃない? ま、あの辺で飼われている犬猫達は、飼われていると言っても、殆ど野良状態なので、その後には復活し、エサをあさるようになるのだろう。 彼らは逞しいのだ。 それにしても、この迷信めいたものは、あの土地独特のものなのか? 聞いたところによると、あの土地だけではないらしい。 他の土地でも、信じているところがあるんだ~。 日常生活の中では、もっと面白い迷信があるんだろうな、あの田舎には。。。 お義母さんも、魔女払いの儀式をするし、彼女に絶大なる信頼をおく村人達も居る。 都会に住む人からみたら、そう言う話は怪しいけど、それを信じて日常生活を営む田舎の人々。 素朴だけど、いい生活なのかもしれない。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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