テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:ポルトガルの人々
庭の石畳工事に引き続き、壁の工事をすることになった。
またですか~? 男手が必要ということで、アンソニーの知り合いの大工さんに来てもらうことになった。 日当も払うのだけど、食事も出すとアンソニーが言った。 普通なら、どんな料理にしようかしら?と悩むところなのだが、今回の場合は『庭で肉を焼く』と言う事で速攻決まった。 年配のポルトガル男性、しかもハードな仕事をこなす大工さんは、私の作る中華や日本料料理など口に合う訳が無い。 絶対、ポル料理に赤ワインなのだ。 我が家で『庭で肉を焼く』場合、すべて男の仕事なのだ。 アンソニーが炭火をおこし、肉を焼く。 しかもアンソニーは、BBQソース作りの名人だ。 お義母さんやお義姉さんなんかよりも、おいしいソースを作れる。 だからすべてお任せ。 このメニューの時は、私はラクチン。 サラダや、肉の付け合わせを作るのみ。 しかし、この日は、アンソニーも大工さんと一緒に働いているので、私がすべてやらなければいけなくなった。 炭火をおこしたこともなければ、ソースも作った事が無い。 どうすりゃいいんだ! 案の定、一回目の炭火への挑戦は失敗に終わった。 二回目、やっと火が付きそうだったので、うちわであおいだら、ぱちっ!と、火の粉が飛んで来てやけどをしそうになった。 悪戦苦闘の末、とりあえず火はついたので、次はソース作り。 アンソニーのソースを、見よう見まねで再現してみたつもりだが、、、 ようやく肉が焼けて、大工さんが肉を切って、口に入れたとたん、沈黙が、、、 その理由はすぐに分かった。 塩が足りないのだ。 ポルトガル人は、塩味のきいた食事を好む。 薄味の食事はまずいと感じるようだ。 塩味をきかすと、おいしく感じるらしい。 アンソニーのお義母さんの料理はおいしいのだが、塩分がきつすぎて、何日実家にも居ると飽きて来る。 塩分の使用量について指摘すると『あら~、私達は少ししか使わないようにしているわよー』と反論する。 うそつけー。 無茶苦茶の喉が渇く。 今までも、ポル人に中華料理や日本料理を作った際に、不本意ながら普段より濃い味に仕上げた。 そうじゃないと、まずいと思われるから。。。 今回のBBQソースは、かなり塩味をきかせたはずだったのに、、、 テーブルソルトを大工さんに渡すと、うれしそうに振りかけて食べていた。 なんだか、がっくり。。。 もちろん、アンソニーのソースのおいしさには負けるけど、我々には、かなりいい塩加減だったのに、、、 大工さんには、塩が全然足りなかったのね。 食後のデザートに、アイスクリームとフルーツサラダを用意したのだけど、大工さんはそれには手をつけず、『アグアデンテ』と呼ばれるアルコール度数40%程のお酒を、小さなコップにきゅーっと2杯飲み干して、仕事に戻ったのだった。。。 ハードな仕事をする男の食生活を垣間みたような気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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