テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:ポルトガルの人々
お義姉さんは、現在、何らかの理由で親と暮らせない子供達が住む施設で働いている。
クリスマス期間だけ、小さな子供を預かるかもしれないという話は聞かされていた。 で、実家に行ってみると、、、 いた~!! 4歳の女の子二人組。 カーリーヘアのカタリーナと、ストレートヘアのバーバラ。 一人は孤児で、もう一人はアルコール依存症の母親が子育てを出来ないということで裁判所が子供を取り上げ、施設に送ったケースだ。 こんなに可愛い顔をした子供達を生んでおいて、育てられないなんて悲しいことだ。 お義姉さんがあげたお揃いの洋服を着て、元気120%。 施設の以外で寝泊まりする事なんてないようなので、興奮してうるさいのなんの。 誰が洋服をプレゼントしたのかと聞くと、 一人は『サンタクロース~!』と答えたが、もう一人は『違うよ!マリア(義姉)がくれたんだよ。』と現実的。 彼女達は、自分のお人形↓も持って来ていた。 窓辺に仲良く寝ている~。 洗面所には、それぞれの名前が書いてあるプラスティックケースに、歯ブラシ、歯磨き粉、ブラシ、髪留め、緊急時の解熱剤などが入っていた↓。 施設で、担当の人が揃えてくれたのだろう。 同じ歳の女の子二人なので、競争意識があるのか、声を張り上げて注目を集めようとする。 まあ、うるさいのなんの。 お陰で、大人達はゆっくり話も出来なかった。 大人の見えない所で、どつき合ったり、倒したり、引っ掻いたり。。。 二人とも、顔に生傷が絶えなかった。 可愛い顔をしていたけど、小悪魔なのだ。 それに、施設内では、ちゃんとした躾を受けていないので、制御不可能。 同じ様な子供19人に、二人の世話人じゃ、無理だよね~。 家族だったら、言う事を聞かない場合、お尻をたたいたり手を叩いたりできるのだが、預かっている都合上そんなことも出来ない。 子供達が『あの家でぶたれた』と、施設に戻って密告した場合預かって来たお義姉さんの責任になるから、私達もどんなにうるさくても我慢しなければいけなかったのだった。 愛情に飢えているのは一目瞭然で、誰かの膝の上に座りたがり、だっこしてもらいたがる。 人から人へ、渡り歩いていたっけ。。。 でも、彼女達の境遇を考えれば、興奮するのも当たり前だし、皆で賑やかに過ごすクリスマスもいいのかもしれない。 彼女達は、アンソニー一家からだけではなく、施設から子供を預かると言う話を聞いていた近所の人達からもたくさんプレゼントをもらっていた。 それはそれはすごい量のプレゼントだった。 あの後、たくさんのプレゼントを持って、施設に帰ったはずだ。 カーリーヘアのカタリーナは、もらったお子様お化粧セットで、額にメイク↓をしていた。 アンソニーは、一目見て、『君はゲリラか?』と聞いていた。 そうなのだ。 彼女達は、普段子供と接触する事の無い私達にとってゲリラだった。 来年もやつらは現れるに違いない。 今からどう交戦するか考えておかなければいけない。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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