テーマ:海外生活(7775)
カテゴリ:家族
午後に電話が鳴り、電話番号の表示でアンソニーの実家からだということが分かった。
平日に電話がかかってくるのは珍しい。 どうしたんだろう? 昔も平日に電話がかかって来たのだけど、義母のマシンガントークについて行けない私は、居留守を使う事が多かった。 そのうち、義母も諦めて、アンソニーの居る週末にしか電話をかけて来なくなった。 さて、今回はどうしよう。。。 迷ったあげく、電話を取ったら、義母は泣いていた。 ど、どうしたんだ? マシンガントークの中で、私が理解出来た内容(きっと60%の理解力)は以下の通り。 注文していた墓石が二つ(自分の夫用と自分の両親用)出来上がって来た。 アンソニーの修正した写真(夫、両親)がとても奇麗に墓石にはまっている。 すべてに満足して、幸せで感動して泣いているのだ。 義母は、ずいぶん前に亡くなった自分の両親の墓石をちゃんとしたかったのだけど、昔の事だし、お金もなかったし、そのままになっていたそうなのだ。 長い事心に引っかかっていたのだけど、夫が亡くなった時に、一緒に墓石を注文したのだった。 きっと昔のこと、貧乏で大変だった時のことが、思い出されているに違いない。 やりたかった事を成し遂げて、今、満足しているらしい。 よかったじゃないですかー、お義母さん! 感動の涙ですねっ! 「近いうちに墓を見に来ておくれ」と自慢げなお義母さん。 「は、は~い。」 アンソニーが修正した写真の出来映えを見に行かないとね。 あの墓地の墓石にはめ込んである写真って、多くが背景をブルーとかに変えられてる。 きっと天国とかをイメージしているのだろう。 でも「アンソニーが修正した写真の背景は変えないでくれ」と墓石屋に注文した。 お義父さんは、若い頃サックスホーンが趣味で、地元のダンスグループで楽器を担当していた。 だからアンソニーが修正した自分の父の写真の背景には、小さなサックスホーンがちりばめられているの。 このお茶目な演出が、ただの青い背景に変えられちゃうなんて嫌なので、墓石屋には十分注意したらしい。 出来上がった墓石には、お父さんとサックスホーンの写真がしっかりはめ込まれているらしい。 今度実家を訪ねたら、真っ先に墓場に連れて行かれるに決まってる。 こう、文章に書くと怖いなあ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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