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テーマ:★イベントのお酒★(89)
カテゴリ:イベント & 旅行記
LAPHROAIG のロバート・ヒックス氏にさよならした後、ホールに戻ると、うわーっ、どっと人が増えたようです。砂糖に群がる蟻の大群?
各ブースの前にはどこも人だかりができて、なかなかカウンターにたどりつけません。そろそろ飲み漁るのはやめて、ゆっくり楽しむことにしましょう。 まったりとシンジケートを飲みながら、カレドンの歌声を堪能。 しばしくつろいで、元気を取り戻したぞ。よしっ、ディアジオへ突入してみよう!中央は避けて隅っこから近寄り、久しぶりに会ったOBAN14で甘しょっぱさと暖かい微妙な海系ピートを味わう。例のTALISKER軍団は、すっかり新しいボトルになって寂しいけど、せっかくですからduble maturedも試します。うわ、あっまーいっ、くっさーい、あはは、なんか変。 さあて、気付けにカウ・ガールからいただいた WILD TURKEY RARE BREED を一杯やって、いよいよHIGHLAND PARKだ。 さすがです。土屋さん(また似てないけど)のお話はとても面白い。ロバート・ヒックス氏もロセスのジョン・ラムゼイ氏も提供する側、一方土屋さんは飲む側の人間。座っている向きは違えど、薀蓄たれながらウィスキーを飲むのが楽しい、という立場は僕達と一緒ってこと? 歴史の話がまた良いです。もしこれが学校の授業なら、高校の頃から歴史が好きになってたかもしれません。当然はじまりはリング・オブ・ブロドガー。 そして、新石器時代のスカラ・ブレイ遺跡 スキャパ湾に沈む軍艦 聖マグナス大聖堂 マグナスって、ウィスキーを天然痘患者だ、とごまかして収税官をごまかしたあのマグナス・ユウンソンと同じ人? ああ、オークニーに行きたいなあ。羊やアザラシにも会いたい。なんだか胸が高鳴ります。 ピートヘッドから切り出されるフォギー、ヤフィー、モス(順に古くなる)、カティ・マギーの泉、フロアモルティング... グルメのウィスキーキャット、バーレイちゃんにも会いたい。 待ちに待った試飲タイム。いつもの味わい12年、18年はとても滑らかでもっとフルーツさが表面に現れアロマティック、やっぱりうますぎです。 25年はシェリーが強くてスパイシー、非常に濃厚。30年はむしろ若々しさすら感じちゃう。 そしてついに1958 もはや分析などできません。ただ飲み干すのみ。僕らの血がウィスキーだったら...ああ、なんだかせつなくなるほどおいしい。 ここで最大の薀蓄が披露されました。 「第2次大戦時、ハイランドパーク蒸留所でウィスキーは生産されなかった。オークニーは重要な戦略拠点であったので、蒸留所は英国軍の基地として多数の兵隊が駐留していた。発酵槽は本来とは異なる目的に使用された。兵隊さん達の風呂桶だ。現在の発酵槽はすっかり入れ替わっているけど、1958年当時はまだ兵隊さんが入った発酵槽を使っていたはず。だから、その汗がしみ込んだ木には特殊な乳酸菌が生息していた。それゆえ現在ではよみがえらすことのできない絶妙なマロラクティック発酵が引き起こされ、すばらしい芳香を放つウィスキーができあがった。」 ホントか嘘かわかりません。信じたいような信じたくないような。 また機会があれば、土屋さんの話を聞いてみたいです。 HIGHLAND PARKのマスタークラスは最高に楽しかった。 最後のロセスのマスタークラス、ジョン・ラムゼイ氏はスコットランドの頑固親父。ウィスキーはおいしいものの、今ひとつ盛り上がれませんでした。HIGHLAND PARKの印象が強すぎたのです。だから、ライブレポートはここまでで終了にします。また、来年! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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