カテゴリ:言葉
1週間前、山元加津子さんの講演会へ行ってきました。
「明日へ」 去年の11月の講演会でも、今回でも、最後に読んでくださった詩です。 「明日へ」 生きることは 明日へ向かってこぎ出すことだ 船着き場で 荷物はこれ、船はこれと告げられて 私たちは船に乗り込む 自分の荷物を選べないように だれの荷物も責められない どの荷物がいい、どの船がいいなんて 言い切れないのだ 私たちにできることは 与えられた船に乗って 今日も船を進ませること 荒波がやってきても、長い凪(なぎ)がおとずれても 今日も船をこぎ続ける いつまでも続く荒波はなく、いつまでも続く凪もない 今は、真っ暗で 光なんてどこにもないような気がしていても 明日になれば、きっときっと 優しい光がさしてくる どんなに港が遠くても 明日へというゴールへなら こぎ出すことができるはず あなたの船と私の船 違う荷物に違う船 けれど、船をこぎ合う同士 けれど、心の深いところで つながりあってるもの同士 悲しい心もうれしい心も さびしい心も まるでひとつの命のように きっとわかりあえるのだ たとえ心を失うような 深い悲しみが、私の荷物に入っていても それが私の荷物なら それが私の船ならば 今日も船をこぎ出そう 今日も船をこぎ出そう 「心の痛みを受けとめること」 山元加津子さん・著 より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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