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March 11, 2004
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カテゴリ:カテゴリ未分類
朝から仕事へ出かけた相方には悪いが、
多少疲れが出たのか、午前中は部屋でゴロゴロしていた。
普段使ってないパートの脳細胞をたくさん使って、びっくりしているのかもしれない。
しかし、今日もいろいろスケジュールがあるから
昼前には身支度をし、昼ごはんを食べてD.C.へ出かけた。

相方がシェアしている一軒屋はD.C.のお隣、メリーランド州になる。
D.C.の中心地まで地下鉄で20分という至便の地。
D.C.内に住むのは家賃も高いし、そもそも物件もないから、
たいていの人は周辺の州に住み、D.C.へ通勤・通学する。
東京や大阪と同じ図式だ。
(ちなみに、D.C.内でワンベッドルームを借りると、だいたい一ヶ月$1000~$1400ほどするらしい。ミシガン・イーストランシングなら、$500とか$600というところである)
バージニア州などは居住者を確保するため、住民税タダなどの施策をとっているのだそうだ。

地下鉄の駅まで徒歩20分。地下鉄で20分で、D.C.の中心地・Dupont Circleまでたどりつく。
運賃は$2弱。これで小さなD.C.の街とその近郊はたいていどこでもいけるから、便利である。

今日の最初の目的地は、火曜日にも訪問した(財)経済広報センター・ワシントン事務所へお借りした資料を返しに行く事。
ついでにインターンシップ応募の履歴書を置いてくる事である。
火曜日にも対応していただいた方に無事本を返却し、
「不躾なお願いで恐縮ですが・・・」
と履歴書の件を切り出してみた。

ここのインターンは予想していたようにUn-paidだけだということだが
とにかくアメリカでのインターン探し・仕事探しはどんな糸でもたぐっておく必要があるから
履歴書を見て、検討してみてほしいと頼む。

事務の方は、非常に快く履歴書2通(友人のものと、私のもの)を受け取ってくださり
「ちょっと待ってくださいね」
と奥へ消えていき、戻ってきたときにはなんと、
「インターンを担当している者が、もしよろしければお目にかかりたいということですが」と言ってくださった。

えーーーーーーーーーーー!!その“担当の方”というのは、
さっき横を通り過ぎた白人女性じゃないのか? 
うーん、ヤバイぞ。下準備ゼロで英語が回るか??
しかし、わざわざミシガンからやってきて、せっかくそう言ってくださっているのに、ここでオメオメ引き下がるわけにもいかない。
ままよ!と「ぜひ、お願いします」なんて答えてしまった。
この“向こう見ず”をなおしたら、もう少し着実な人生が歩めるかもしれないのに・・・

Associate Directorの肩書きのその女史は
突然の事にも拘らず、大変てきぱきと、またフレンドリーに迎えてくださった。
「申し訳ありません、アポイントメントもなしで」
と言うと
「あぁ、そんなのいいのよ。私が学生の時にはどんな小さなチャンスでも逃さなかったから、わかるわ」
「そう言っていただけるとほっとします。ミシガンから来たのですが、せっかくの機会を見逃したくなかったので」

日本人の英語に慣れているのだろう、大抵の発音は理解してもらえるし、
間合いもとってくださるから話しやすい。
今年5月からのインターンを探している友人の履歴書と
来年5月からのインターンを探している私の履歴書両方を見ながら話は進む。
実は、今いるインターンがこの3月末に卒業のためやめるので、5月からのインターンを急いで探しているのだそうだ。

無給・交通費のみ支給。
仕事は、
1、Webサイトの更新作業全般と拡充コンテンツの構築。
2、ワシントンのいろいろな会合・セミナー・会見などに参加してニュース掲載用のネタを集めてくる事。
がメイン。2が非常に面白そうだ。
この団体は日本の経団連のワシントンでの窓口、顔でもあるからネットワーキングにはもってこいという格好。
期間はインターン次第となんともフレキシブルだ。
女史曰く「ワシントンでの仕事は、おもしろいわよ。こんなに毎日毎日どこかで著名な人が発言したり、講演したりする都市もそうそうないわよ」
そりゃ、そうだ。

が、まずは来年の私より、今年の友人の履歴書が先だ。
無給は彼女の希望ではないが最終的に断っても、検討してもらうほうが先だ。
「彼女の英語レベルは?」
「私と同じくらいです。ボキャブラリーは私より上です」
「それなら問題ないわ」
「私より日本での実務経験もありますし、彼女はとても知識豊富で好奇心のある人ですから、この仕事にはぴったりだと思います。」
「そう!そういう人を探しているのよ。私の目となり耳となって新しい情報、動きを見つけてきてくれる人がほしいの」

約30分弱の会見を終えて、名刺をいただき、お礼を言って部屋を辞した。
今就いている仕事がなければ、ぜひやりたい仕事だが、残念。来年ご縁があればぜひ3カ月だけでもやってみたいと思った。

5時に仕事の終わる相方とDupont Circleそばのカフェで待ち合わせた。
その間に日本に電話。
日本時間の今日、母は還暦の誕生日である。
国際電話をかけるために、前もってテレホンカードも用意していた。
価格競争の進むアメリカの電話業界。日本に比べれば国際電話料金も数分の一だが
さらに率のいいテレホンカードを購入して国際電話をかけると本当に安いのである。

東部時間の5時、日本時間の朝7時になるのを待ってかける。
いきなり隣で日本語をしゃべりはじめたから、隣席のお姉ちゃんがびっくりしてこちらを見ていた。
還暦の母の誕生日にも居合わせず、愚娘は異国から電話だけという申し訳なさ。
誕生日のお祝いを言うよりも、こっちが母の声を聞いて嬉しいという
物心共に親離れできていない状態が情けないのだけども、
とにかく頑張って卒業して仕事に就き、ひとり立ちしなくっちゃな、とつくづく思う。

6時からはPRANJという組織(http://pranj.org/)のワークショップに参加する予定なのだ。
これはD.C.のシンクタンクやら研究施設、大学などで働いている/訪れている日本人学者・研究者・ジャーナリストなどなどのネットワークで、
講演会を開催されたり、月に一度のワークショップを開催したりされているそうだ。
今回はたまたまワークショップと日程があったので、参加を申し込んであった。
PRANJの会員には、学位持ち・肩書き持ちでないとなれないようだが、
参加は誰でもできる。
アメリカン大学や、ジョンズホプキンス大学国際関係学大学院の学生なども参加しているらしい。

今日のスピーカーはワシントン日本大使館の参事官と第一書記お二人という顔ぶれ。
参加者はざっと30人ばかりで、いつもより多いそうだ。
ワシントン・コミュニティでも有名人のM氏が話をするから、ということらしい。

会の最初に“オフレコ・ポリシー”が説明される。
今日この場で出た話は、個人の勉強のためのみ使用可能で、一切の出版活動は禁止との約束事。
というわけで、ここではその内容を書けないのだが、
つらつら思うに、今回のワシントンでのミーティングや人との会談・インタビューは
そのほとんどすべてが“オフレコ”だった。
“オフレコ”だから、お目にかかった皆さまお話を聞かせてくださるし、いわゆる“ぶっちゃけた話”というのも聞かせてくださるのだが、
その一方で、そこで伺った話というのは私個人のかけがえのない知識、物事を理解する一助にはなるけれど
どんなにいい話、素晴らしい話、いろんな意味で世のためになる話でも、外に出ることがない。
また、“オフレコ”でなければ、その話は決して語られることがないということでもある。

D.C.には霞ヶ関から国費留学で来ている人が常時何人もいるし、
こちらのシンクタンクで働いている人、国際機関で働いている人、客員教員をしている人などなど、
優秀・優秀でない如何に拘らず「頭脳派」の人々、日本の政策に影響してしまう可能性のある人がたくさんいる。
しかも、アメリカ、ワシントンという強力なバイアスはあるけれども、一応国外に出て異文化の中から日本を振り返って考えている人々でもある。

しかし、その人々の間で交わされる会話、知識、議論は“オフレコ”なのだ。
Face to FaceでD.C.で知り合った人々の間でしか語られず、メディアに載ることも、したがってD.C.以外にいる人が聞くこともほとんどない。
もちろんここで集約され、交換され、刺激を受けた知識や思考は、何らかの形でそれぞれの研究や論文、記事や仕事に活かされていくのだろうし
それはそれで、大きな成果ではあるとは思うけれども、やはりその広がりには限界がある。

もったいない、と思ってしまう。

バランスと調和が大事な日本社会・日本コミュニティ。
背負ってる組織とか、肩書きやら立場があるから、どこかでした自分のコメントによって
誤解を生んだり、波紋を投げかけたり、組織に迷惑をかけたり、亀裂を作ったりしてはいけない。
もしくは、個人的な意見を組織の意見と勘違いされては困る、とか、一介の自分がこんなにえらそうな事を言ったりしては差し障りがあるとか、
オフレコにもいろいろ理由があるのだけれど、D.C.での経験は
「こういう話を、もっとみんなが聞くことができ、知っていたら、もうちょっと一般の理解も、全体の方向もマシになるだろうに」
と思うことの連続だった。

ワークショップは約2時間。
偉そうを言いたいわけではなく、ただ正直に、
ここで話されている話は、私の理解レベル、知識レベルで遠く及ばない
・・・というものではないことが良くわかった。
雲の上の話ではなかった。一介の学生である私が思ってるような事を、研究者も学者も考えている。
その理解は、時々は私よりずっと表層的だったり、もっと深層的だったりすることもわかった。

さぁ、ミシガンに帰って勉強しよう。





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最終更新日  April 11, 2004 09:56:05 AM
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