午後イチから、Gご夫妻主催のBBQパーティに行く。G氏はじめ、卒業した（卒業する、も含む?!）友人たちにも一同に会ってお祝いを言う事ができたし、ミシガンに残る友人知人たちともこのクレイジー学期末期間の無沙汰を詫びて近況を知ることができ、とっても素敵なパーティだった。

今日のBBQでは、手際よく参加者それぞれに持ち寄り一品料理が割り当てられていたので、テーブルはさらにゴージャス。グリルされたチキンやソーセージ（ビーフはなし。狂牛病国だから、ここは）と一緒に、みんなの手作り料理やデザートも食べる。どれもウマイ。体調を慮ってビールは飲まなかったので、余計にたっぷり食べ物を食べてしっかり栄養をつけた感じ。

BBQ会場はキャンパスからクルマでたった15分ほど離れた湖の傍にある公園だった。このあたりの多くの公園には勝手に使えるBBQグリルが設置されていて、確実に場所を確保したければ予約も可能だが、空いていれば文字通り勝手に使っても良いので、家族連れやグループが炭と肉を持ち込んで気軽にBBQしているのをよく見かける。

グリル付近にはゴミ箱もしっかり隣接されているからゴミを捨てることは簡単だし、使用後の炭はグリルに残しておけば片付けてももらえて至れり尽くせり。但し水場はないので、材料はまさに焼くだけの状態まで準備していく必要があるが、それを差し引いても随分気軽にBBQが楽しめるシステムだ。私もこれまでに４、５回は公園BBQを楽しんでいる。

ここが田舎だからかもしれないが、こういうアウトドアライフを手軽に楽しむための設備が非常によく整っている。四方八方にある公園は、自然を活かすことを前提に整備が行き届いているし、その中にはウォーキングトレイルやサイクリングコースなどもうまく設置されている。

BBQグリルもいたるところにあるし、もちろん駐車場数やトイレもしっかり確保されている。何よりそういったものを使うのに、事前の申し込みもいらなければとりたてて手続きも必要ないし、しかもたいてい無料だ。思いたった時、天気の良い日、気の向いた時にいつでもフラッと行くことができる。

サマータイムとは、こういう“余暇を日照時間と共に楽しむための基盤整備”あってこそ、その意味を為すのじゃないかと思う。


戻ってきてから、今度は韓国人の親友Aと夕食を食べに行く。今週彼女のアパートの空いているベッドルームに引っ越して、ルームシェアを始めることになっている。が、彼女は明日韓国へ一ヶ月間の里帰りをするので、なんとしても今日打ち合わせをしておかねばならない！と双方必死。今週木曜日までどちらも忙しかったから、今日はやっと双方が確保できた時間だ。

同い年のAとは、昨年Marketing Managementのクラスで出会った。群れる習性のある韓国人にしては、一人で行動できる彼女は珍しかった。学部も違うし、専門分野も全く違うが、出会った時がお互いにMSUの大学院初めての学期でもあり、何かと共感できることも多く、一緒に学び一緒に困惑したり怒ったり喜んだりしながら一緒にサバイバルした。敬虔なクリスチャンの彼女は本当に人格の良い人で付き合いやすい。また、国が違えども、同じ三十路ということもお互いに親近感や共感をもたらしてくれている。

親友であることと一緒に暮らすことは別物だとお互い充分に知った上で、しかし、博士課程に所属し、普段は朝から晩まで研究室で仕事に追われるAと、段取りが悪くいつも勉強に追われている私だから、一緒に生活してもまぁ、やっていけるだろうと推し量り、ルームシェアすることにしたのだ。誰かと一緒に暮らすことは非常に面倒くさくはあるが、一方で、倹約できるし何より心強い。心強さは、このアメリカ社会で生きていく上で大きなファクターだと私は思う。たとえうまく行かなくとも、私も卒業まであとわずか1年。お互いいい歳でもあるし、それくらいの期間なら凌げるだろうとの判断もしての決断だ。

さて、火曜日からは私も住むことになる部屋で、アパートメントオフィスの電話番号とか、モノの在り処などなど、二人で細かい打ち合わせをする。最も大事なこと・・・と二人で話し合ったのは、“ティッシュペーパー、キッチンペーパー、トイレットペーパーをどうやって購入・負担するか”。

爆笑しながらも、お互いにこのトピックは非常に重要なアジェンダであることも悟っている。何故なら、ルームシェアして住んでいる友人・知人から聞く苦情や愚痴に、ほぼ確実に登場するのがこの“ティッシュペーパー、キッチンペーパー、トイレットペーパーをどうやって購入・負担するか”なのだ。

「ルームメイトがトイレットペーパーをちゃんと補充しない」「やたらとキッチンペーパーを使う」「ティッシュペーパーがあっという間になくなる」云々。日本人、韓国人を問わず、この苦情はポピュラーなものらしい。これまでに、ストックが切れたら交互に購入・負担する、共有の財布を作ってそこから購入費を出すなどの購入・負担方法を聞いたが、いずれも不満を聞いている。

そんなリスクを犯したくないから、私たちも最初にルールを決めておくことにする。私たちの策は、一緒に纏め買いをしに行ってワリカンし、それを使っていくというもの。さて、これがうまく行くかどうか、6月以降のお楽しみ。

チャイニーズ・コリアン料理レストランで夕食を楽しみながらAとのしばしの別れを惜しんだ。