スペイン語のプレゼンを終える。プレゼンなどというものではなく、「読み上げる」という状態だが、なんとか約10分、Nicaraguaの経済状態と歴史を説明した。オーバーヘッドを6枚用意し、数値の数々はカラーグラフでごまかし、複雑なニカの歴史は図式化してサポートして、まずい発音をカバーしなければ、とてもやれたもんじゃないからだが、話すほうも聞くほうも言語能力が未熟なこのケースでは、目で見るものが複数あったのは、やはり正解だったようだ。

先週の失敗した他のクラスでのプレゼンも、原稿を読んだほうがマシだった、とつくづく思う。日本で仕事をしている頃、プレゼンをする時にはいつも“聞き手の視点に立って組み立てる”ことを意識していたものだ。そう教わったのは、クライアント仕事で受注は競合コンペが基本だった2つ目の会社だった。どんなアイディアも企画も、クライアントが最後まで聞いてくれなければ陽の目を見ない。特に背景整理とコンセプトのような、廻りくどくなりかねないものを説明する時は、聞き手が途中で嫌気がささないかどうか気をつけなければならなかったし、競合コンペのプレゼンなら、聞き手を惹きつけインパクトを残す戦術も必要だった。プレゼンは“聞き手ありき”。大事なことを教わったし、それはその次のキャリアでプレス相手に仕事をするようになった時に、「知ってて良かった」としみじみ思ったものだ。

先週のプレゼンは最後のところでその基本的なところがすっ飛んでしまったと思う。構成もスライドも原稿も、その配慮を忘れて作ったつもりはないが、今の私の言語能力からすれば、落ち着いて原稿を読んだほうが、聞いている方にとってははるかに苦痛が少なかったハズだ。プレゼンの原則は「読む」ではなく「話す」なのだけれど、それは言語ハンデがない場合であって、英語ワールドの私には、スペイン語ワールド同様通用しない。最後のツメ、実行手段の判断が未熟だった。

ところで、今日、プレゼンの直前まで先生の前で子どものようにくり返し発音を練習した単語が“guerrilla”。ゲリラでは通じなくて、あえてカタカナ表記するとグゥェリジャ。間のrrはもちろん例の巻き舌。もう、これには泣かされました。できればそんな発音できない単語は原稿から外したいところだけど、ニカの歴史はこの単語ヌキには語れず、先生の口真似をしながら泣く泣く練習。でもやっぱり本番も、この単語だけ妙なストレスが入ってましたが。

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今日午前中のトップニュースはパウエルの辞任。夜のニュースは各局一斉に、後任はライスでほぼ確定との予測を伝え、明け方4時の現段階では、各報道サイトはライス就任アナウンスは今日中に行われると報じている。ＮＹタイムズが書いているように、パウエルの辞任はある程度予想されていたこと。が、ライス就任は、私には驚きだった。メディアは黒人女性初の外交トップポジション就任という歴史的人事に盛り上がっているけれど、この状況下でタカ派、しかも自他ともに認める親イスラエル派のライス博士就任とは・・・