よく読まれている記事一覧 | 芦屋→コペンハーゲン移住、国際中医師のｙａｋｕｚｅｎ的食卓

夏の渇きを癒す　～マサララッシー～

　毎日暑いですねほんの少し外出しただけでも汗がたくさん、喉はカラカラ。そんな時によく作るのがこちら。【マサララッシー】ラッシーは、インドでとてもポピュラーな飲み物。簡単に言うとヨーグルトシェイクで、日本でもマンゴーやバナナ味が人気ですが私のお気に入りはこの"マサラ味"もう10年以上も前に、インド・バラナシの街角にあるラッシー屋さんで、さっぱりとしたお味と飲んだ後の体のスッキリ感にとなった思い出の味です。日本では、メニューにマサララッシーを載せているインド料理店は少ないけれどリクエストすれば作っていただけると思います。甘くないのでお食事とも好相性お店や家庭(＆気分)によって、使うマサラはさまざま。ベーシックに作るなら、塩＆クミンパウダーでしょうか。お好みでコリアンダーパウダー(苦くなることがあるので少量にして下さいね)、さらにお好みでグリーンチリ(辛いものが苦手な方はご注意)。冷えが気になる方は、体(お腹)を温めてくれる胡椒を加えてもいいですね。作り方は、これらを適量のヨーグルトと水に加えてミキサーにかけるだけヨーグルトを薬膳的にみると、汗で失った身体の潤い(陰液)を補ってくれる作用があります。ほてりを抑え、内臓を潤すことで熱による便秘を改善したり、免疫力の向上にも良いとされています。また、喉の渇きを止めることで、冷たい物の飲みすぎによる夏バテのマイナススパイラルにも有効です。クミンやコリアンダーは、胃の働きを強めて消化を助け、食欲もアップさせてくれるので食欲がダウンしがちなこの時季にもとてもおススメ私の場合、お腹を冷やしすぎないように氷は入れないのですが、ヨーグルト効果でほてった体をひんやりじんわり潤してくれていると充分に実感できるしマサラで胃もスッキリと軽くなる気がします。暑いインドで人々の渇きを癒すラッシー。ご興味のある方は"マサラ味"を試してみてくださいね

レモンとオレンジのドリズルケーキ　～今月のお料理教室から～

　春らしく、明るい色合いのパウンドケーキを【レモンとオレンジのドリズルパウンドケーキ】このケーキの原型は、英国の伝統的なお菓子『レモン・ドリズルケーキ』多くのイギリス菓子に共通するように材料の配合もわかりやすくベーキングパウダーを使うのでお菓子作り初心者さんもほぼ失敗なくできるケーキ実は先日、このケーキがフライパンひとつでできる!という作り方を教えて頂きました目からウロコ、そしてとっても美味しかったですでも、なぜか地道な作り方に戻ってしまうんですよねつまりは地味な作業が好きなだけなのですがそして、今回は春の『肝』を意識してレモンだけでなくオレンジもたっぷり使い、生地にも、仕上げのアイシングにも薬膳的アレンジ満載です気温が上がり陽気が高まって生命が溢れる春は、誰もが待ち望んだ季節新陳代謝もアップして冬の間にため込んでいた毒素を追い出したり新しい生活にドキドキ・春のおしゃれにウキウキしたり一方で、環境の変化や忙しさで、気付かない内にストレスが溜まってしまったり中医学/薬膳の理論では、そんな身体のデトックスや自律神経を主っているのが五臓六腑の『肝(かん)』。西洋医学での『肝臓』と似てはいるのですが、解釈の違いがあるため、あえて『肝』と、一文字で表現されます。春は、その肝が活発になると共に、いつも以上に負担がかかり、疲れやすくなる季節。そのため、スムーズなデトックスが行えるようにストレスで気持ちや身体がカチコチにならないように新鮮な果物や野菜、ハーブなどでスッキリ爽やかに調えてあげることが大切また、心身の巡りをスムーズにすると同時に、肝がスムーズに動くための燃料である、血液もしっかり補わなくてはいけません春を楽しむためのサポートケーキ。そのための食材たちが、たっぷりと詰め込まれています主役は、愛媛・希望の島のレモンと、和歌山の清見オレンジ一口いただくと爽やかな香りと味が広がるのでストレスいっぱいの方もほっこり・リラックスできること間違いなし因みに「ドリズル」は英語の「drizzle」で、クリームなどをタラタラたらす、という意味。最後にアイシングをたっぷり回しかけるのでこの名がついていますセミナーやお料理教室でご紹介するたび、作っている私自身も爽やかでハッピーな気持ちになれる、そんなケーキです。今後のセミナーとお料理教室に参加予定の方、どうぞお楽しみに薬膳料理教室PureLotus&　薬膳料理教室PureLotusは　芦屋サロンを中心に、神戸・大阪・京都などで　健やかで美しい人生を過ごすための漢方と薬膳のセミナー・お料理教室を開催しています　・次回6月開講薬膳が初めて…な方への入門セミナーは方は" こちら"です。　・薬膳アドバイザー・薬膳インストラクター・国際薬膳調理師など　　資格取得を目指す方は、まず" こちら"からご覧ください(次回は6月開講)。　・『ホームページ(トップページ)』は" こちら"です。　

秋分ですね

今日は秋分の日ですね。暦の上での秋は立秋から立冬の前日までで、秋分はちょうどその中間にあたります。そして中医学を勉強する人間にとってはとても重要な日。秋分は、陰と陽のエネルギーが入れ替わる転換期でもあるのです。中医学の基礎理論のひとつである陰陽論では、季節の移り変わりも陰と陽の変化によって起こると考えられています。春夏は陽気が地上を支配しますが、その陽気は夏至をピークとして徐々に減少し、秋分を境に陰気と入れ替わります。そして今日から冬至に向けては陰気が盛んになってゆきます。【陰陽の消長/転化】この時期は、人間の体も陰気を養い、潤いをしっかりと与えることが大切です。食材としては、以前ご紹介した梨や白きくらげ、百合根の他にも白ゴマ、ハチミツ、山芋、豆腐、牛乳などがあります。また、秋分を境に寒さが増してきますので、寒さや冷えに対する注意も必要です。上述の食材は陰を補ってはくれますが、梨や百合根、豆腐は体を冷やす性質を持っているのでこれからの時期は食べ過ぎにご注意ください体を温める性質の食材と組み合わせたり、温かい料理に仕上げるのも良いですね。メニューについては、また徐々にご紹介します昨夜は外出していたのでお月見ができませんでしたが(残念)、今日の月もとっても美しいですね。こんな夜は、窓辺で月を眺めながら紅茶を。甘味には白砂糖ではなく、肺を潤すハチミツこんな風に心地よい時間を持って、気持ちをゆったりと保つこともこの時期には大切です【今日はアールグレイを】

スウェーデン伝統料理　Vol.6 カーリクス・ロイロム

　トースト・スカーゲンにも必需品💕な "魚卵” のお話です🐟スウェーデン伝統料理 Vol.6　キャビアより美味しいと誇る🇸🇪✨カーリクス・ロイロム(Kalix löjrom)スウェーデン人は魚だけでなく魚卵も大好き😍これほど魚卵好きなのは日本人とスウェーデン人くらいしかいないのでは？と日本人である私が思うほど👀スウェーデン語で魚卵を意味する "キャビア(Kaviar)" は、イクラ(サケもマスも)をはじめ様々な製品が売られています。前回のトースト・スカーゲンも、キャビア乗せがスタンダードそんなスウェーデンで最高峰のキャビアがカーリクス・ロイロム(Kalix löjrom)です💕【手前のオレンジ色の塊がカーリクスロイロム】　　⇩スウェーデン人が大好きなトーストスカーゲン🦐🥪　　カーリクス・ロイロム(Kalix löjrom)は"カーリクスの魚の卵"という意味で、スウェーデン北部カーリクスの限られたエリアで9月後半〜数週間だけ漁が許される体長20cm弱の魚の卵です🐟また、スウェーデン製品としては数少ないEUによるPDO(原産地呼称保護制度)認証を持つ製品のひとつでもあります🇪🇺鮮やかなオレンジ色が美しく、魚卵特有の臭いも少なめ。お味はあっさりとエレガントで同じ魚卵なのにチョウザメのキャビアとも全くの別物です👀どちらも美味しいけれどスウェーデン人にはこのカーリクスキャビアが誇り🇸🇪✨スウェーデン産食材を大切にするノーベル賞晩餐会でも必ずといっていいほど出されることからも、その重要性がわかります【ノーベル賞晩餐会・2019年のメニューから】　⇩ノーベル賞晩餐会と同じメニューがいただけるレストラン🍽️　　カーリクスロイロムをシンプルかつベストに楽しむならトーストに乗せていただくのがオススメです✨【レストランでも人気の前菜✨】大抵はグレッドフィル(Gräddfil)というクリームフレーシュのようなクリームと紫玉ねぎをトーストに乗せ、レモンを絞っていただきます🍽️レストランでも人気の前菜で、キャビアのように量(g)を選んで注文することが多いです。トースト・スカーゲンでも、トッピングの魚卵をカーリクスロイロムなど数種類から選べるお店もあるので、スウェーデンにお越しの際に出逢ったら試してみてください💕また、お時間のない方は　・スーパーで買える　・ホテルで味わえる(多分)魚卵もオススメです　　　　こちらもスウェーデンなら誰もが知っているカレス・キャビア(Kalles kaviar)🐟"カレ(パッケージの男の子の愛称)のキャビア"という意味でタラコマヨペーストのような、日本人ならおそらく親しみのあるお味パッケージのイラストのようにパンに乗せていただくのが定番で茹で卵やスライスオニオンなどもよく合わせます。スウェーデン国内のホテルなら朝食でまず必ず目にするので、カーリクスロイロムに出逢うお時間のない方もぜひお試しください#北欧生活 #北欧で薬膳

春の抹茶ケーキ

春の訪れが遅いコペンハーゲンでも桜がほぼ終わり木蓮が満開を迎えています。今週からは少しずつ気温もアップ気持ちはウキウキ、でもなぜかめまいや頭痛が起こる方も。。そんな方のためのお抹茶ケーキ【たっぷりの抹茶と黒豆のケーキ】先日のキャロットケーキは春のめまいや頭痛の原因となりえる虚弱体質や貧血などを補うためのもの。今回の抹茶ケーキはイベントや出会いが増えた忙しい時期の興奮や高ぶりを鎮めるお手伝いを甘く煮た黒豆を加えることで、心身を穏やかに導きつつ補う役割も担います最古の薬学辞典ともいえる神農本草経にも記されている緑茶疲労回復、頭をスッキリさせる、消化を助けるほか利尿、酔い醒まし、抗炎症作用、暑気払い、食中毒の防止など中医学の書籍には、お茶を使った養生法や食療法がたくさんありますコペンハーゲンでお抹茶を買える素敵なお店も発見。今年は抹茶ケーキに抹茶アイスクリーム…存分に楽しめそうです#北欧薬膳ライフ #抹茶ケーキ #デンマーク #コペンハーゲン#maccha