特定疾患の更新
先週特定疾患の更新をした。書類をそろえて区役所へ。役所の人が書類を確認してる間に保健婦さんが「変わりはないですか?」と話を聴いてくれた。「身体の調子は特別変わりはないんですけど・・以前から来るたびにどこか働けるような場所はないですか?と訊いていて、ボランティアを紹介していただいたりして去年はちょうどいい働き口が見つかって働いていたんです。でも、今年の春に職場の人にもっと働いたら?としつこく言われあまりにしつこいから無理だと言ったらなんでだよと今度はしつこく訊かれ仕方なく病気のことを話したらあっと言う間にオーナーに知れてリストラというか・・首になりました。」簡単に言うとそういうこと。「小さい会社だったから余計にそうだと思うんですけど。」話し終えると保健婦さんもとても悲しい複雑な顔をした。「じゃあ、やっとここまで気持ちを持ち直したんでしょう。辛かったでしょう・・」流石の対応だ。いやぁ、本当につらかった。今だってことあるごとに思い出す。病気を知ってたくさんの人が去っていったり見る目を変えたり。急に優しくなったり冷たくなったり。健康な人にはわからないだろう、この気持ち。「絶対に言ってはいけないんだ。という気持ちを強くしましたよ。また。・・嘘をつかなくてはいけないんだって。それもつらいですけどね。平等な世の中なんて理想でしかないですよ。」頷いた。「ここで吐きだしたら少しは楽になったでしょう。」「はい。ありがとうございます。また、一から頑張ります。」間があいて見計らったように役所の人が「じゃあ、書類の確認を一緒にしましょう。」と声かけてくれた。確認中に「聞こえてしまったんですけど・・涙が出そうになりました。」そう、彼は言った。「同年代なので・・本当につらいです。」自分のことのように思って悲しんでくれる役所の人もいるんだ・・純粋に思った。何かがきっかけで全ての人が生きやすい世の中になるといい。まず、不景気ってのが問題でしょ。