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テーマ:おすすめ映画(4067)
カテゴリ:世界&社会のこと
2004年に,第1回東京平和映画祭に出向いたことがあり,そこでいろいろな映画を見た。
見逃した映画で,いまだに見たいなぁと思うものもある。 海外にいると,おいそれとレンタルしたり注文したりができないので,いつの日か。 さてそんな中,鎌仲ひとみ監督の「ヒバクシャ」という映画があった。 いろんな意味で衝撃を受けたのを,覚えている。 その後,森住卓さんの写真展を千葉やカナダで手がけた経緯があり,劣化ウラン弾の知識が深まった一時期,プルトニウムや核反対のメーリングリストに名を連ねることになった。 その中に,鎌仲ひとみさんがいらっしゃり,タイトルの 『六ヶ所村ラプソディー』の製作に取り掛かる,進行中,完成した・・・などのニュースを,リアルタイムで読ませてもらっていた。 六ヶ所村での実際のデモや抗議の呼びかけも,随時上がっていた気がする。 そして完成の声を聞いたときに,見たいなぁと思いつつ,なんだか時間が合わずに流れていた。 さて,その映画が先日岡山入りしたらしく,マイミクのいずみちゃんが日記にUPしていた。 久しぶりに聞いたタイトル。 見たかったんだわ。 という思いが再浮上。 いずみちゃんの日記を転載させてもらえることになったので,映画の宣伝をかねて。 って,海自身がまだ見てないって言うのに,宣伝しちゃうか!? (* ̄m ̄) ププッ 「知ること」は大事だよ。 「目の当たり」にすることは貴重だよ。 「世の中おかしくなってるのはもう知っているから,そういうことを改めて見るのはもう嫌よ。 美しいことやポジティブなことだけを見たいわ」 という気持ちもわかるよ。 「芸術や美を表現することで,調和をもって現状を変えていこう」 って,至極まともだわ。 だからこそ。 そういう心持の人にこそ,見てほしいと思う。 現状を。 現実を。 それらを今,生きている人たちの日常を。 海の代わりに見てきて~!!! というのもあるけどね★ (笑) 以下はいずみちゃんの日記より,転載。 **************************** 先日、新聞を見ていたら『六ヶ所村ラプソディー』の上映会があることを知った。 マイミクさんの日記でも見かけて気になっていた映画。 詳しくは分からないのですが、いや分からないので行ってみようと思います。(サイトもまだ良く見てません。) 以下、サイトからの転載です↓ 1月13日(土) 岡山県岡山市 『六ヶ所村ラプソディー』 岡山県内初公開! 公式ブログ http://d-mc.ne.jp/blog/rro/ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『六ヶ所村ラプソディー』を観た そして、鎌仲ひとみ監督の講演も聞いた。 感じたことは・・・つながっていること、痛いこと 青森県六ヶ所村に2004年に原発で使った燃料からプルトニウムを取り出す再処理工場が完成した。 今年2007年8月に本格始動する。 映画の中で、近くで農業を営む人、反対の活動をしている人、以前は反対運動をしていたけれど、生活の為あきらめた地区の人達他が映し出された。 工場で作業する人、近くに住む人はいやおうなしに被爆してしまう。 有機農業を営む方のインタビューのシーン。 有機のお米を育てる時に、「がんばって」といいながら田んぼを回った。そしたら、冷害にもあわなかった、と嬉しく話されていた。本当に子供か何かのように愛しそうに話される。雑草を取るのも、各株の周りを両手でぐるりかき混ぜるようにする。(手間がとにかくかかると思う。) ・・・でも、今までのそんな苦労も楽しみもなくなってしまうんだな、と思ったらとても悲しくなった。 日本には現在55基の原発がある。そこで出た使用済燃料が再処理工場に持ち込まれる。海外からも持ち込まれる。それ専用の港から・・・。 再処理されたプルトニウムを使用するにはさらにたくさんのお金を使って施設を作らなければいけない。そしてたくさんのお金を使って処理し、保管しなければいけない。ずーっとずーっと。 映画は本当に押し付けがましくなく、「これを見てください、いま起きていることですよ」とさりげなく差し出された、という感じだった。鎌仲さんも本当に自然体でとても好感を持った。 インタビューの中に再処理場で働いている男性のインタビューがある。作業の為、4枚くらいつなぎを重ね着することがあり、とても熱い。でも、安全性は信じていて、そこで働いていると。しかし、それが自分を納得させようとしているように見えてしまった。誰だって、危険な仕事はしたくないに決まっている。 六ヶ所村は日本の縮図だなあと思った。(鎌仲さんも言われていた。) 快適な生活をする為に電気を好きなだけ使っている、私達。良くないと思いつつ、現状に甘んじている・・・。 りんご作りについて、すごく熱く語っていた青森の知り合いをふと、思い出した。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日記には書かなかったけど、泣いちゃいました。泊という地域の漁業をしている人たちが、再処理施設の海洋調査をするときに反対をしていたシーンがあってね。その地域はすごく反対運動が盛んだった地域。それは確か20年位前だったと思う。「なんで漁に出させてくれないんだ!」って調査のための警護をしているひとたちとぶつかるの。それがとても切なくて。悲しくて。 ************************** 彼女の感想を読んだだけでも,いろいろと思う。 映画,見たらきっと,もっといろいろと思うだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.16 18:33:52
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