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カテゴリ:陸上競技
池田久美子選手(スズキ) 本日『 スーパー陸上 』を観戦に横浜まで行ってきました。 前日からの降雨でグランドは水浸し,11月下旬並みという「冷気」,風も正面スタンドは「向い風」と最悪のコンディションでした。 それでも,いくつかの 『 収穫 』 がありましたので,述べてみます。 1.世界と日本の差を直に見ることができた ことです。 陸上競技では 大差がついた というと,私は,短距離系では「 100mに換算して0.2秒以上の差 」としています。 つまり,1身長以上の差という意味で,こういった差を用いました。 今回開催されたのは,100m(110mも同様としました),200m,400mの3種目 でしたので,それぞれ0.2,0.4,0.8秒以上の差があったら,大差がついたとしました。 投擲種目では,今回はハンマー投げだけでしたが,これは2身長とし4m以上の差があった場合は大差と。 サーニャ・リチャーズ選手 今回の種目で収穫があった例を挙げてみます。 1)女子400mでは2秒以上の差がありました。 今回は,世界ランクのサーニャ・リチャーズ選手でしたので,遥か彼方に「 世界 」があるかのようでした。 けれども彼女は,2日前の上海GPでは100mに出場し10”90台の自己ベスト,200 mでも22秒台前半で,400mでも昨年48”70を出している「 傑出した選手 」です。 今回の日本勢では,丹野麻美選手が400m,200mの順に2種目参加してくれました。 短時間(15~16時の1時間)のうちでの参加でしたが,2位の外国人選手とは,それほど差がなく,健闘されたことです。 ですので,世界の入賞クラスには徐々に近づいてきているようです。 日本の「 女子400mのパイオニア 」としての活躍が楽しみです。 また,53”台の選手が増えてきて,それぞれの「個人力」がわずかずつでも向上すれば,リレーへの興味が増してきます。 2、世界と肉薄するレース振りがかなり目立った ことです。 1)池田久美子選手が100mH,走り幅跳びの両種目とも(14~16時の2時間程度のうちに)参加され,いずれも2位に入る 「 健脚ぶり 」を してくれたことです。 2)成迫健二選手が終始レースをリードする「 積極的な 」レース振り だったことです。 このレースの仕方が,世界との距離を縮めるための「 効果的な方法の一つ 」だからです。 3)室伏選手は世界の真っ只中にいる選手です。またリードしていくのが求められているのが当然とされる選手です。 今シーズンは,博士論文の作成に時間を費やし,肝心のハンマー投げの練習は今一でした。 けれども,最近の海外遠征で,82m61の好記録を出し,今季の世界陸上の覇者チホン選手を1cm差ながら破りました。 ですので,今季の最終戦では雨水のたまったサークルに気を使いすぎて.あまり良い成績ではありませんでしたが。 来季に向かって,更に「 バージョンアップ 」してくれると思います。 4)そのほかにもタイソン・ゲイ選手の100m走は,抜群の破壊力とも,勝利への「モチベーション」がもっとも強かった選手,世界一を認識している選手でもあったわけです。 2位に大差をつけていたので,普通のコンディションだったら,9”90の若い方の記録が出ていたことでしょう。 惜しまれる最終戦でした。彼の 「 ファイト溢れるパフォーマンス 」 には,世界の顔としての自覚が見えています。 第一人者の貫禄が出た今日のタイソン・ゲイ選手には「 力強さに磨きがかかった 」ようでした。 5)アサファ・パウエル選手の200は自己ベストの19”90に肉薄するような,100m 近くまでの様子でした。 まさに,絶好調を物語る勢いがありました 残念ながら,「あまりにもスピードを上げ過ぎた」と本人も言っていたようですが,そのまま100mのスピード練習の一環になると思いましたが。 途中棄権に終わってしまったのは,とても残念だったと思います。 何よりも本人が一番」悔しがっていたようです。 どうか左脚の具合が軽症であることを祈らざるを得ません。 来期での五輪での 「 一騎打ち 」 が待たれます。 【 終わりに 】 いずれにせよ,この大会では悪条件の中,参加した各選手の結果を恐れず,果敢なレース,試合振りが良く出ていたと思います。 外国勢はほとんどシーズンオフに入りましょうが,日本の選手には「国体」を初めとして数試合を残しています。 今後の各選手の活躍を期待し,本当にご苦労様といいたいのです。 中には,男子200mのパウエル選手の100手前までの迫力のあるレース振り---(DNFでしたが),男子400mの堀籠選手が300mまで見せた「果敢な,猛スピードのレース振り」は次に繋がる好プレーだったと思います。 今日の大会では,終始雨天の中青い合羽の上下を身につけ「競技の支援」をされた競技役員,補助員の方々に,感謝の拍手を送りたいと思います。 雨水が光っています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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