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2019.08.23
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カテゴリ:瘋癲老仁妄詩

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 ★ 瘋癲老仁妄詩34-02hsr3002

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​ ​ちっご風起こす情(こころ)に酔芙蓉​ ​

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 > 橘の寺の長屋に我が率寝し 童女放りは髪上げつらむか   作者未詳 (巻16・3822)


 【 仁 自遊訳 】

 橘寺の長屋にかわいいおかっぱ頭の娘さんがいたよ。純心で、大らかな心の娘さんだった。大好きになって、一夜、愛し合った。
 あの娘さんも、もう、髪上げをして、結婚しているだろうなぁ・・・。幸せに暮らしていてくれればいいけれど・・・ 


 

 作者未詳の歌です。
 特別な人が詠んだものじゃない。たとえば老仁のような普通の人が詠んだのかもしれません。正直、驚きました。
 ほんとうにこんな世界があったのだろうか・・・
 けれど、あっても、すこしもおかしくない世界なんですよね・・・

 今の世界に、この生き方を持ってきたら、どうなんでしょう・・・
 けれど、昔も、今も、こんな世界は、普通のこととして、在るんでしょうね。
 心が素朴になれば、それが自然なことなのだと思うのですけれど・・・


 さまざまな万葉人の心を辿ってみようと思いますけれど、最初に出会った万葉歌が、「明日香風」で、そして「童女放り」だということは、老仁の今にシンクロしすぎた選択なのでしょうか・・・瘋癲老仁妄詩の流れとしては流れのまんまなのでしょう・・・


 けれど、この世界が、自然の流れとして起こるのには、自然の流れがあるんでしょうね。
 それが飛鳥という時代の創造性だったのでしょう。
 その創造性のダイナミックな流れの中に、長屋の娘さんの心も開かれていたのです。


 長屋の娘さんの心を開き、夢を見させた明日香の風土と人間ドラマを、老仁の最後の故郷の火として、旅していこうと思います。

 

 明日香風は、権力者たちの間にもさまざまな夢を抱かせたけれど、庶民にも新しい世界を待ち、楽しむ心を抱かせたのでしょう。老仁にとっての明日香風は、おかっぱ娘に夢を抱かせる風の源泉です。   07/08/30 12:35




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Last updated  2019.08.23 19:24:34
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