大型コンテナー(船舶用や、鉄道輸送用など)を転用した、貸倉庫業が繁栄している。
借り手は事業者よりも、一般消費者が自分の家の保管場所の狭さを解決する場合を想定
した、レンタル分野の「ニュービジネス」の一種である。
なによりも、空き地を持っている地主に有効利用を薦めて、「貸しコンテナーを設置して
それを貸し出すシステムを構築し、運用する事業」を営むので、自前の土地は持たずに
済む身軽な商売である。
借り手も、事業を行うのではなく、自分の商品、家具などを保管するだけであるのだから
そこでの営業許可などは不要である。
小生の自宅前の空き地に、2階建て程度の「白いコンテナー群」ができて随分と経った。
交差点のそばの三角地にあるので、小生としては、車の飛び込み防止や、一種の騒音防護
壁として役立つ。
真っ白く塗装しているので、それほど美観を損なうこともない。
ところが、これまで困ることが何点か生じた。
ひとつは、早朝の騒音であった。
新聞配達業者が6時前にチラシを運び出す作業を行うが、短時間ながら大きな音が響き
渡る。苦情が近隣からでたためか1年くらいで撤退した。
最近のこと、大型オートバイの轟音が轟いている。細かく区分された一角にオートバイ
のおしりが見える。保管は仕方がないのだが、こんなところでチューニングのための
エンジンふかしを長い時間やられたら暴走族の騒音鑑賞に行っている如しである。
バリバリと、これだけの騒音が出るのだから、違反改造であるのは間違いがない。
貸しコンテナー業者は、近隣に対する迷惑行為や、敷地内の専用使用は禁止しているはず
であるので、あまり続くようなら業者に苦情を言わなくてはなるまい。
ニュービジネスであっても地域住民との長期共生を可能とするような事業運営を行わない
と存続は不可能なのである。
ただ、このようなことでは、警察も、市も直接手出しはできないので、調停者がだれなのか不明の、難しい問題である。
空き地の有効利用は、貸しコンテナー業、自動販売機設置業などいろいろと広がりを
みせている。
そのうちに、孫氏の提唱する「太陽光発電パネル設置」事業が加わるだろう。