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カテゴリ:中東地区
古代に地中海の交易を制したフェニキア人の故郷がレバノン
に当たる。
アッシリア帝国、新バビロニア、マケドニア王国、古代ローマ帝国、
東ローマ帝国、イスラム世界と、住民のアラブ化が進み、40mもの
レバノン杉がある山岳部は宗教的にマイナリティな人々の避難
場所となった。
ヨーロッパ諸国からカトリックの影響が19世紀から浸透し、まとまり
を見せ始め、宗派を越えたアラブ民主主義の中心地となる。
石油取引で膨大な資金が流入し、中東のパリと呼ばれ、
観光業、金融セクターが発達したが、イスラエルとの緊張で
中東の火薬庫となり、長い内戦の後に、金融セクター、
主要交通路の地位が失われ、投資家、商人として南米
(ブラジルにはレバノンの人口より多いレバノン人が住むという)、
アフリカなどに築いた在外資産からの送金で財政が支えられ
ている。
そういえば、会社に入って2年後に、官庁の経済研究所に
2年ほど出向し、たいへんお世話になった。
その時の上司とは、大企業の工場を多数見学したが、
彼は、その後、レバノンなどに行き、中東経済研究所でも
立派なお仕事をしたと聞いている。
少し前には、どこかの大学の創設でお忙しかったらしいが、
偉い人には、小生などの小物は、あえて、近づかない方が
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カイロ発「読売」特派員によると、レバノンのミカティ内閣はスレイマン大統領に総辞職を提出、大統領は各会派と協議、首相候補指名、組閣要請に移る。隣国シリアに、現在オバマ大統領が訪問中で、「シリアが過激派の巣窟になることを非常に懸念」というように、シリア内戦の余波で、レバノンは、親シリア<イスラム教シーア派組織ヒズボラ>VS反シリア<野党勢力>間の対立で政情不安にある。今回の総辞職は、政権内部の多数派ヒズボラと首相との対立があると見られており、6月の議会選挙を前に、ヒズボラが選挙監視組織設置拒否、国内治安部隊長任期延長反対などを主張している。
(Mar 24, 2013 08:11:15 AM)
3月に内閣総辞職した、ミカティ前首相の後任に、タンマーム・サレム元文化相がスレイマン大統領に指名された。隣国シリアの影響で宗派対立、治安不安定化が深まり、政権側内部でのシーア派ヒズボラへの対立から前首相の辞任となっている。サレム首相は、イスラム系スンニ派、父親も首相経験者の名家出身で、反シリアの元首相ハリリの野党勢力が擁立した。<朝日より>
(Apr 7, 2013 10:32:24 AM)
欧州連合(EU)は22日、外相理事会で、レバノン・イスラム教「シーア派組織ヒズボラ」の軍事部門をテロ組織に指定することを決めた。資産凍結、渡航禁止など制裁措置の対象となる。テロ組織指定は、昨年7月にブルガリアで起きたイスラエル人観光客を狙った自爆テロがヒズボラの犯行と断定されたことを受けたもので、米国もEUに指定を求めていた。一部加盟国は、指定に慎重だったが、ヒズボラがシリア内戦でアサド政権側に立って本格参戦したことが、制裁論議を後押ししたとみられる。ただ、合法政党ヒズボラから軍事部門を区別するのは難しく、制裁の実効性を疑問視する声もある。読売新聞
(Jul 23, 2013 07:02:36 PM)
AP通信によると、レバノンの首都ベイルート中心部で27日、爆弾を積んだとみられる自動車が爆発し、少なくとも6人が死亡、70人以上が負傷した。死者には、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラに批判的なことで知られるシャタハ元財務相が含まれており、爆発はヒズボラによるテロ攻撃との見方が出ている。隣国シリアでは、ヒズボラの支援を受けるアサド政権とスンニ派勢力主体の反体制派の内戦が続いており、レバノンでもスンニ派、シーア派双方の居住地域で爆破テロなどが相次いでいる。(2013年12月27日23時48分 読売新聞)
(Dec 28, 2013 04:47:46 PM)
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