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:::号外:::
錦織圭 VS A.マレー
1st セット 6-2
2nd セット 1-6
3rd セット 6-7
(0-7)
4th セット 1―6
セットカウント 1-3
やはり、歴戦の冷静なマレーに比べて、
若さと熱さと未熟さが現れたような試合であった。
ラケットをコートに叩きつける野蛮(=ルール違反)さ、
タイブレークで急に焦りだす態度は、
マレーのような横綱にはまだまだ未熟かもしれない。
日本人の「もったいない精神」が尊敬されている世界にあって、
逆効果であろう・・・
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さて、本論である。
「サウジアラビア(スンニ派)」VS「イラン(シーア派)」が
中東では宗教・政治面で対立している。
それに加えて、サウジアラビアに対抗する勢力に対し、
豊富な石油資源を有するカタールが支援するという
形が加わっている。
さらに、今回、サウジアラビアが影響力を発揮して
サウジアラビア、エジプト、UAE、バーレーン、イエメン、モルディブ、
モーリシャスの7ヶ国がカタールと国交を断絶した。
ヨルダンはカタールとの国交を縮小した。
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米大統領がオバマ→トランプに代わったことで、
トランプ大統領のサウジ訪問以後に、武器巨額売買にからみ
サウジ勢力が表舞台に現れた格好である。
トランプ氏の行動(=イラン、カタール批判)にもかかわらず、
米軍の動きは以前と変わらないのも
中東に不気味な風(*)を送っているような気がする。
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取り敢えず、間違っているかもしれないが
両陣営の動向を纏めてみる。
サウジアラビア勢力 VS イラン・カタール勢力
| 国名
人口
GDP
GDP/人 | 備考 | | 国名・組織
人口
GDP
GDP/人 | 備考 |
1 | サウジアラビア
28.2百万人
6378億ドル
22.6千ドル | ・ スンニ派(預言者ムハンマドの言動を重んじる)85~90%、シーア派10~15%
・君主制であり、王制打倒のイラン、「ムスリム同胞団」を敵視
・トランプ大統領武器売却契約
・イスラム国とは対立(ただし、イスラム国とシリア反体制派とは一部連携)
・シリアの「反体制派」を支援 | 1 |
イラン
82.8百万人
4123億ドル
5.0千ドル
| ・シーア派(預言者の家系を継ぐ後継者に従う)
・カタ-ルと融和関係
・カタールと天然ガス田開発協力事業
・シリアのアサド政権支援
・イスラム国とは対立 |
2 | エジプト
94.7百万人
3428億ドル
3.6千ドル | ・スンニ派が大部分
・ シシ政権へサウジが支援
・シシ政権がエジプトのムスリム同胞団敵視
・カタールへのエジプト航空運航停止 | 2 | カタール
2.3百万人
1566億ドル
69.3千ドル
| ・スンニ派が大半(ワッハーブ派)、シーア派5~15%
・サウジアラビアとスンニ派の覇権争い
・イランと融和関係
・イランと天然ガス田開発協力事業
・米軍基地(アルウデイド空軍基地)あり
・アリジャジーラ開局基地
・トランプ大統領武器売却契約の参加拒否 |
3 | UAE
5.9百万人
3750億ドル
63.6千ドル | ・ムスリムの78%がスンニ派、22%がシーア派
・但し、インド人比率は53%、UAE国人は17%
・カタールへのエミレーツ航空、エティハド航空運航停止 | 3 | エジプトのムスリム同胞団
| ・カタールが支援
・カタールへの逃亡受入 |
4 | バーレーン
1.4百万人
318億ドル
23.1千ドル | ・外国人が54%で、インド人がその44%
・自国民のうちシーア派75%、スンニ派が25%
・ただし、支配層はスンニ派で、シーア派には貧困層が多い
・カタールへのガルフ航空運航停止 | | | |
5 | イエメン
27.4百万人
313億ドル
1.1千ドル | ・スンニ派が50~55%がスンニ派(南~南西部)、42~47%がシーア派 (北部~北西部に多い) | | | |
6 | モルディブ
0.4百万人
2.7億ドル
8.3千ドル | ・スンニ派 | | | |
7 | モーリシャス
1.3百万人
117.4億ドル
8.7千ドル | ・宗教はヒンドゥー教52%、基督教28.3%、イスラム教16.6% | | | |
8 | モーリタニア
3.7百万人
47.2億ドル 1.3千ドル | ・西アフリカでイスラムを国教、イスラーム法(シャーリア)が正式に採用された。イスラム教徒が99.1% | | | |
9 | (ヨルダン)
8.2百万人
394.5億ドル
4.8千ドル
| ・サウジから経済支援
・カタールと国交を縮小 | | | |
10 | コモロ
0.8百万人
6.2億ドル
0.8千ドル
| ・アフリカ東部沖のイスラム教の島国 | | | |
11 | (セネガル)
14.3百万人
148.7億ドル
1.04千ドル | ・西アフリカのセネガルは在カタール大使を召還 | | | |
資料出所:CIA: The World FACTBOOK、読売新聞 など。
一人当たりGDP=GDP/人口
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(
*)
先には、オバマ大統領は、エジプトのムスリム同胞団を支援し、
イランに対しては、核兵器を持たぬように制裁を厳しくした。
カタールの米軍基地を使用して多国籍軍の攻撃を支援してきた。
トランプ大統領は、カタールが対抗勢力に経済援助を行っているとの判断から、
スンニ派のサウジアラビアなどに巨額の武器を売却する契約を結び、
イラン、カタールを締め付ける戦略に出ている。
シリア政府に対しては、露への事前通告の後にシリア空港に巡航ミサイルを
打ち込んでいる。
シリア政府をバックアップする、露、イランのうち、露が
「スンニ派のカタールが対抗勢力に経済的な支援をしている」との
「フェイクニュース」を流すことで、米国、EU,サウジアラビア、カタールに
罅を入れているという構図がCIAによって暴かれんとしているようである。
であるから、上記の関係はフェイクニュースが創り出した架空の構図かも知れない。
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