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PC画像
セオドア・ルーズベルト国立公園、ノースダコタ州、米国
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1.米国労働省のCPI(消費者物価指数)
米国労働省の全国都市消費者物価指数(季調済み系列)の
2021年10月度(12ヶ月前の比)の
数字を見ると(項目の各月は季調済み前月比)、
(1)「全項目」で前年からの12ヶ月前の比は「+6.2%」となり,
6%を超える高い水準となった。
(2)なかでも「エネルギー」は「+30.0%」で、
うちエネルギー製品(ガソリン、燃料油)は「+49.5%」
うちエネルギーサービスは「+11.2%」で、うち電気は
「+6.5%」、ガス供給は「+28.1%」と高い伸びを示した。
(3)食品は「+5.3%」であり、「家庭内」でも「5.3%」、
「家庭外」でも「+5.4%」と~差は少なかった。
「エネルギーと食品を除く」でも「+4.8%」であった。
「エネルギーと食品を除くモノ」では「+8.4%」で、
うち、「新車」は「+9.8%」、「中古車」は「+26.4%」、
「アパレル」は「+4.3%」、「医療品」は「▲0.4%」
(これだけは季調済みではない)であった。
「エネルギーを除くサービス」は「+3.2%」であり、
うち「シェルター」は「+3.5%」、「輸送サービス」は「+4.5%」、
「メディカルケアサービス」は「+1.7%」であった。
2.米国労働省のPPI(生産者物価指数)
https://www.dol.gov/newsroom/economicdata/
ppi_11092021.pdf
米国労働省「最終需要でみた生産者物価指数」は
月毎に変動するから~12ヶ月前との対比で見てみたい。
(各項目の数字は季調済み前月比)
(1)2021年10月度(12ヶ月前比)の数字を見ると、
「最終需要」では「+8.6%」の上昇であった。
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(季調済み累計の合計は+8.9%)
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(2)そのうち「食品・エネルギー・交易を除く最終需要」
に限定すると「+6.2%」であった。
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(季調済み累計の合計は「+6.4%」)
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(3)これからみると、PPIが上昇した原因は
「モノのエネルギー価格」以外にも「サービスの最終需要」
のなかの「輸送や保管サービス」、「交易価格」の
上昇に拠っている。
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(季調済み累計の合計では、
「モノの最終消費財合計」は「+13.9%」、
「モノの食品合計」は「+12.5%」、
「モノのエネルギー合計」は「+36.2%」、
「モノの食品・エネルギーを除く合計」は「+8.5%」、
他方で、「サービスの最終需要の合計」は「+6.4%」、
「交易の合計」は「+9.8%」、
「輸送と保管の合計」は「+12.1%」
「その他サービスの合計」は「+4.2%」であった。)
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(4)加工中間財・非加工中間財
加工された中間財よりも、未加工中間財のPPIの
価格上昇が倍以上である。
この10月には~天然ガス、石油、リサイクル用紙、
原綿、石炭、新鮮野菜
(ジャガイモを除く)などは跳ね上がっている。
逆に値下がりしたのは、コーンや、豚肉・豚皮であった。
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https://www.worldometers.info/coronavirus/country/
us/#graph-cases-daily
小生にとっては、ガソリンの値上がり程度なら~
ドライブを少なくすればいいだけである。
しかし、バス代や魚代まで値上がりすれば~
大打撃である。
これで地球の空気が綺麗になり~CO2が
削減できればいいのだが・・・
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