娘がワァワァ泣きながら
『これからいっぱい食べて太っちゃうけど　絶対に嫌いにならない？
絶対に馬鹿にしたりしない？　一人ぼっちにしない？』と聞いてきた

それは月曜日の診療の日　出かける前からかなりテンションが低く
出かける気力が湧かない娘

ここ１週間鬱の状態が酷く　無口な感じで反応が鈍く感じる
腰と背中、肩が痛くて　お灸をしても前より効果が感じられない

わたしも、このままではダメなんじゃないかと不安がよぎって
薬の事　先生とよく話し合ってみてねって送り出した

病院から帰ってきた娘はなんだかすごく深刻そうで
一言もしゃべらなかった　病院でのことも聞きづらい雰囲気があって
娘の肩を揉みほぐしたり　マッサージしたりして時間を過ごした

1時間経った後　発した言葉が冒頭の言葉
泣きながら　好きなものを食べていいのか　何にも考えずに食べていいのか
って何度も質問してくる娘

食べることは普通のことであって　なんにも心配することないし
娘自身が大スキなのであって　どんな姿に変わろうとも
私たちの娘を思う気持ちは何にも変わらないことを伝えた

そしたら　
『私、拒食をもう止める　なんでも食べるようになる』って
『生きることに決めた』って

そして　私たちの目の前でおかゆと野菜炒めとつけ麺を食べた
一口食べて『美味しいね』と泣き笑いしながら話す
また一口食べて『何年振りだろうね　本当に美味しいね』
また食べて『幸せだね』って
私も涙が溢れてきて『そうだね　美味しいね　幸せだね』って
何度も何度も頷いた　そばにいた彼氏もにこにこその様子を見ていた

初めて立って歩いたときみたいだねって彼氏と話した
何が起こってるのかわからなかったけど
とにかく３年ぶりに目の前で野菜以外ものものを口にした
第２の誕生日だねって　生まれ変わったみたいだねって泣き笑いした

昼食はまだ躊躇しながらの食事だったけど
夜にはお肉やチョコレートなども口にすることができた

一体何が起きたんだろう
娘はなぜ決意できたんだろう？