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テーマ:DVD映画鑑賞(14212)
カテゴリ:ホラー映画
『The Cat ザ・キャット(2011)』を見た。 霊が、次々と人々を憑り殺す。 けど、殺されるべくして殺される人がいる反面、通りすがりというかとばっちりというか、理由がよくわからないままに殺されちゃう印象の人もいた。 なんで特に怨みもない人が殺されちゃったのか。 霊の考えることは、こちら側ではなかなか窺い知ることができない。 他の霊の例はどうなのか、考えてみた。 まずあの貞子の場合。 貞子と直接因縁のない人々に後の世まで祟っているが、でも呪いのビデオを見た人に限られている。 もう一方の伽椰子はいかがか。 伽椰子は、呪怨の家に足を踏み入れた者に対してだけ祟ったのではないか。 Jホラーの二大巨頭は、けっこう祟る条件が見えてるぞ。 霊とか超自然的なクリーチャーとかは、人間界の常識や科学は通用しない。 かといって、やつらがあまりにも好き放題やってくれちゃうと、見ている方は混乱するよね。 その点『人喰い怪物ゴブリン』は、説明がていねいだったな。 例えば、冒頭、不浄なものを燃やす狂信的な儀式で、禍々しいとされた赤ん坊が、なんと燃え盛るたき火に投げ込まれてしまう。 そうしたら、その母親がじつは魔女で、怒り狂ってゴブリンを呼び出し復讐を果たすのだ。 ここで?と思った。 魔女だったら、我が子が火に投げ込まれる前に、ゴブリンを呼び出せばいいじゃないか。 しかし、後の展開で、この疑問にきちんと答えを出してくれる。 「彼女は悪魔をこの地に呼び出したの。 赤ちゃんの骨から異臭を放つ悪魔を作り出したのよ」 なるほど。そうだったのか。 未然にことを防ぐことはできなかったんだ。 そして、次の疑問はこうだ。 ゴブリンの目的は、赤ん坊を奪い去ること。 しかし、赤ん坊が不在であっても、なぜかゴブリンは赤ん坊の妙齢の姉を襲ってくる。 それについては、地元のじいさん(じつは魔女の子孫)が解説する。 「君から弟の匂いがするんだ」 うーん、そういうわけだったのか。 さらに、ゴブリンを倒すためには、ある武器が必要である。 赤ん坊が燃やされたたきぎを柄にし、魔女の髪の毛で槍頭をくくりつけた槍で心臓を突き刺さなければならない。 魔女の子孫のじいさんは、そう言いながらも、銃を用意する。 なんでや? 「銃弾では打撃はわずかで命までは奪えない。霊魂だからだ。これ(槍)が頼みの綱だ」 そう、銃は、ゴブリンを怯ませ、進撃をわずかに食い止めるためには役立つのだ。 これだって、きちんと話して聞かせてくれたから、見てる側は納得するのだ。 だから、『人喰い怪物ゴブリン』、行動が明確である。 わかりやすい。なかなかいいやつじゃないか。 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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