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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:ホラー映画
巨人が斧を振りかざして人を殺しまくる映画なんて、いったいだれが見たいと思うのでしょうか!? マーケッティング・リサーチをしたのでしょうか、この映画会社は。 と書いている当方は、斧を振り回す巨人の映画を見たわけです。これについては、当方は、物好きですので。ゲテモノ、マイナー興味津々という、ある意味特殊な趣味嗜好で映画を選んでいるわけです。 そうでもなければ、斧を振り回す巨人の映画を見たい人が、大勢いるとははなはだ思いがたい。 まあ、確かに自社商品を選んでいただくためには、差別化が大切であると聞きます。 ほかと同じことをやっていては売れない。 でもって、映画に登場するクリーチャーが、今さら鮫だとか蜘蛛だとかゾンビだとかじゃないだろう。そこで、差別化を図り、斧を振り回す巨人をセレクトした、と。 はたまたスラッシャー映画として見た場合、レザーフェイス=ババ・ソーヤー、ブギーマン=マイケル・マイヤーズ、ジェイソン・ボーヒーズ、フレディ・クルーガーに続く新しい殺人鬼を生み出そうとして、巨体という点で彼らと差別化を図るために、アックス・ジャイアント=ポール・バニヤン(身長約5m)を登場させた、と。 このように、差別化を図る意図があったとしても、やっぱりただ差別化すればいいってもんじゃないでしょう。 差別化も、勝算なりの見通しがあってこそのもの。 斧巨人は、クリーチャーとしても、殺人鬼としても、どっちつかずの中途半端なヤツなんだ。 斧を振り回す巨人に、果たして勝算はあったのでしょうか。 別の見方をしてみましょう。 フィギュアや食玩で有名な海洋堂は「自分達が欲しいもの、作りたいもの」を作って、商品化しているといいます。 同じように、会社内に巨人贔屓(野球ファンみたい)がいて、巨人が大暴れする映画を見たいがために、よそではつくらないので、自分でつくったのでしょうか。 で、あるならば、海洋堂のフィギュアのように、納得のいくできあがりならばいいわけです、たとえ斧を振り回す巨人の映画であっても。。 お話的には、人里離れた山の中に若者たちが行くんですね。よくあるパターンです。差別化を図っているといえば、彼らは自分たちから進んで遊びに行ったわけではない。法にふれることをしたために、更生訓練に連れていかれたわけです。 けど、この差別化が、特にポイントになっているかというと、そうでもない。 とにかく、若者たちの一人が、山に住む斧巨人の逆鱗にふれる行為をしてしまって、斧巨人が襲ってくるのです。 斧巨人の手にかかり、若者も、そして更生指導のための刑務官も、頭からまっぷたつ、あるいは上半身と下半身が切り離されたりと、惨殺されます。 しかし、安心してください。 斧巨人は、夜は襲ってきません。 暗くなると、疲れて棲家である洞窟に帰ります。 だから、生き残った若者たちも、とりあえず山小屋で休息をとることができます。 のみならず、さわやかな朝を迎えます。 なぜか斧巨人は、日が高くならないと活動しないらしい。 忙中閑あり。一息つけてよかったね、って、なんでやねん!? 隙を見て逃げ出さんかい。 ぬるい。 さてさて、低血圧で朝が弱い斧巨人も、ようやく重い腰を上げ、山小屋を襲撃しました。斧を振り下ろして屋根を破壊する。 この絶体絶命のピンチに、保安官が駆けつけてきました。 若者の中に、保安官の娘がいるのです。 保安官の娘が法を犯したのでしょうか? 娘は、さかんに不慮の事故だったと言い訳をしていました。 しかし、同情すべき不慮の事故であるならば、保安官の立場にある父親が、絶対に罪にならないよう立ち回ると思うのですが。 それはいい。 斧巨人が猛威をふるい、残りの若者たちもまたまた殺され、冤罪の娘もあわやというところで、パパ保安官が荒野のガンマンのように姿を現しました。 バーン、バーン。 パパ保安課のライフルが火を噴き、小屋をつぶして倒れる斧巨人。 え、これで終わり。 最近の映画としては、なんか、ちょっと、物足りない。 と思ったら、パパ保安官曰く「麻酔弾の効き目は長くない。急ぐぞ」。 ね、生命尊重、無闇矢鱈と森の生き物を殺してはいけませんって、なんでやね ん!? なんで生きるか死ぬかの瀬戸際に、わざわざ麻酔弾やねん!? 案の定、目を覚ました斧巨人が追ってきました。 さすがに、そのあとパパ保安官は実弾に入れ換えたのです。 けど、何発撃っても、斧巨人には効きません。 だったら、もう一回麻酔弾を撃てばよかったのにぃ。 チャンチャン。 この映画には、ミークスというオヤジが出てきます。 この人が、なんだかマーティン・シーンに似ているなぁと思ったら、なんとマーティン・シーンの弟のジョー・エステベスという俳優。チャーリー・シーンやエミリオ・エステベスのおじさんというわけです。 映画(全般) ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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