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りんのしっぽ!

りんのしっぽ!

宮部みゆきの部屋

宮部みゆきといえば、いわずと知れた「模倣犯」

で私の一押しも「模倣犯」なんですが、あれの映画ってどうなの?
原作がすっごい好きだったからかなりワクワクしてビデオ借りたんですけど・・・。
中居くんだって決してミスキャストではないと思うんだけど(個人的には保坂尚輝でも可・・年とりすぎかなぁ?)
なんで爆発しちゃうの?なんで?なんで?ってことが多すぎて映画のほうはどうも・・・。
映画見て、「宮部みゆき?模倣犯?つまんなかったよ、読まない」なーんて思った人がいたら凄くもったいないわ。

凄い本だと思うの。
とにかくみんな生きてるし・・全ての人物がその人生を生きている。世の中の理不尽さとか人間そのものとか、細かい事すべてにも命が入っていて。今を生きている人が皆感じている、何故なんだろう?どうしてなんだろう?どうしてこうなっちゃうの?って想いがぎゅうぎゅうに詰まっている。リアルすぎて細かすぎて長すぎて・・友達は途中で読むの辞めたそうだ(笑)
「クロスファイア」も「龍は眠るも」TV化されてて、両方観たけど良く出来てた。キャストに多少不満はあっても、面白く見れたのでグーでした。
「模倣犯」は、映像化するには長すぎたのかもね。大切な所落としすぎ。こればっかりはストーリーを追うんじゃ意味なかったかもね。

初めて読んだのは「魔術はささやく」だった。
ネットの友達が「これから読むならこれを最初に」って勧めてくれたもの。大正解だった。なので私が人に勧める時も「まずは『魔術はささやく』からね」って言う。ストーリー展開もすごい、スリルとサスペンスに満ち溢れたエンターテイメント。なのに人間の寂しさと悲しさとだからこそ愛しさも伝わってきて。これこそ映像化して面白い作品だと思うんだけどな~。

宮部みゆきの書く少年はとても魅力的だ。
宮部みゆきの書く少女はとても・・悲しいくなるほど、心が痛むほどリアルな女だ。
いちど男の人に「宮部作品の少年って男から見てどう?」って聞いてみたい。
「あんな奴いないよ」って言われるだろうか?言われちゃったら寂しいな。
「あれは僕そのものだ」って言われたらどうしよう(笑)ぶん殴るか・・・「結婚してください」って言うかもしれない(嘘です)

宮部みゆきを呼んでいると時々ページをめくる手がふと止まるときがある。
漠然と長年心の中にもやもや漂っていたものを「パッ」と形にして手品のようにいきなり目の前に突き出される感覚。それはほんの小さい描写だったり、ほんの一言のセリフだったり。心にしみる一節が何故か本筋とは違う所に隠されている。

宮部みゆきの本には人生があるhonn



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