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テーマ:ウランと放射能とガン(30)
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原子と放射能 2 核分裂 自然崩壊とは違って、中性子が核にぶつかって核が壊されることがある。これが核分裂。 核分裂の際には、不規則な壊れ方をするため、でたらめな元素同位体が発生する。ウランはふつうの元素よりも陽子のわりに中性子が多く、小さな核ができる一方で、中性子の放出もある。 もし中性子が一つ当たる毎に、複数の中性子を出すと、中性子線はどんどん増え核分裂はどんどん増える。 中性子がある程度ムダにされると一定のところで止まるが、効率がいいと一気に加速化する。 この一気に加速化して行き付くところまで一瞬にして行ってしまうのが、原爆の連鎖反応というやつ。 ある程度のところで止まるようにしているのが原子炉。(原子炉はウラン純度を抑えてあるので間違っても爆発はしないが、反応自体は同質の連鎖反応) 参考 http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/chisiki/01key/c.htm その中の核分裂図http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/gentai/chisiki/01key/images/p03_01.gif 自然放射線物質との違い そのため、原子炉や原爆では次のようなものも発生する。 ・ 大量・大エネルギーの中性子線。 ・ 周辺にあった物質が中性子線を受けて、原子核が変換して放射能を持つようになってしまったもの。 ・ 元のウランが不規則に壊れてできた物質。でたらめな元素同位体のたいていはあっというまに再崩壊して消滅するだろうが、それでももう少し寿命が長く残るものもある。(チェルノブイリで出てきた放射性ヨウ素がこれ) どれも本来自然界には存在しないものだ。 新しくできた放射性物質はウランよりずっと大きい放射能をもち、たしか廃棄物の放射能は燃料のウランより強かったはずだ。しかし、放射能と核分裂は違うものなので、原子炉から廃棄される。 原子炉を放射性物質製造工場のように言う人がいるのはそのせいなのだろう。、 参考資料 http://www.enecho.meti.go.jp/rw/yougo.html の中の「放射性核種」 (ここの表にあるのは、通常運転の廃棄物中にまだ残存している物質らしい。) --------------------------------- ・・・これからが大変・・いろいろ私的に溜まってるし・・ みなさん、つっ込みはお早めに。 (6/6。12:35微改訂) --------------------------------- ★★★再開★★★ (2年経って、2006/7/4) --------------------------------- 間違い用語集 書くつもりだったが、二年おいてる間にくだらない間違いはさらしとして残ってるだけらしく、それに書くとまとまりが乱れるのでいちいち書かない。 --------------------------------- 原子と放射能 2---続き---原子炉とウラン(2006/7/4) ウランの変化。三種。 ウランが原子炉で燃料となるには、 ウラン鉱石から粗製物としてのほぼウラン酸塩である「イエローケーキ」をつくり、 これからウラン238の中の235の純度を高める。 (以下の説明では省くが、ウラン235の純度を高めるときには六弗化ウラン、燃料のときは酸化ウラン。ウランと書いていても、実体はウラン化合物のことである。) その方法は、ウラン235の成分の高いものと、低いものとに多少分離する。これを繰り返して、純度を高めるというやり方。 材料には、ウラン234が 0.005~6%、 235が 0.7%含まれているが、 できあがるのは、 A ウラン238を大部分としながら 235が0.2~0.3%に減ったもの、5~10に対して、 B ウラン238を大部分としながら 235が4(2?)~5 %に増えたもの、1 の比率。 (ウラン234のABの濃度差は、235よりも大きいだろう) Bを低濃縮ウランといい、原子炉で使用する。 炉内ではウラン235が消費され、いろんな放射性物質ができる。 ウラン235がある程度以下になると炉から取り出される。 このときの主成分は、ウラン238、ウラン234、235も残っている。また、炉内で生じた放射性物質もある、つまりは放射性廃棄物である。 Aを劣化ウラン。Bの放射性廃棄物ウランを回収ウラン・減損ウランという。 Duplex どちらも、金属としてはほぼウランである。減損ウランの方はかなり不純物が多く放射能がはるかに強い。 各ウラン同位体成分の比較 (放射能、放射線の強さ・単位については、後述のウラン放射線>放射線の強さ を参照のこと) 核種 天然U中の存在量 半減期 放射能(天然U1g当たりのベクレル値) 放射能(娘核種も考慮) ウラン238 99.3% 45億年 12,000 Bq/g-nat.U 36,000 Bq/g-nat.U ウラン235 0.71% 7億年 600 Bq/g-nat.U 1,200 Bq/g-nat.U ウラン234 0.0057% 25万年 13,200 Bq/g-nat.U 13,200 Bq/g-nat.U http://uranglass.gooside.com/goldenlight/yomoyama.htm 劣化ウラン中 放射能比率 ウラン238 99.8% 83.7% ウラン235 0.2% 1.1% ウラン234 0.001% 15.2% http://uranglass.gooside.com/goldenlight/yomoyama.htm プルトニウム239 2.41万年 1gあたり0.8~12.87ベクレル。/弾 放射能毒性の比率として、燃料ウラン:劣化ウラン:精錬ウラン:天然ウランは、 100~56:16.6 :25.8 :50 なお、ウラン235を濃縮するときに六弗化ウランに変化させるが、これは弗素化合物の多くと同様に猛毒で腐食性がある。(56.5℃で昇華) 目次 ウランと放射線とガン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月06日 17時42分30秒
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