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2006年07月13日
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実態との比較。
 →各議論への判断評価 

ウランの使用量、問題な量

 地中のウラン弾自体が猛毒になるには溶け出してからだが、アルカリ土壌なら別として、ウランは水を分解する。
『銀白色の金属で反応性が強く,粉末状のものは空気中で自然発火し,水を分解する。』
 この辺、どの程度なのかがよくわからない。
 ウランは自然界中・海水中にもあるわけで、現在の汚染が検出されているわけでなし、地下池に貯まらなければ将来的な問題もなさそうに思えるが。
 ウラン微粒子が危険かどうかは、まあ書いてきたことになるが。


イラクの生活現状と各種の統計の現状
  ガン・奇形の統計  吸入被爆データ

人口

http://www2m.biglobe.ne.jp/~funatsu/pyramid3/iraq.htm
まず、イラクの人口ピラミッド。(自分はこれが基本で結論だったりする)
 あまりにも、老人が少なく、幼児が多い。各世代ごとに並んで大きく減っているor増えている。
 原因の一つは、人口爆発。 ここ10年でも総人口が3割増えている。

( イラクの幼児死亡率(5歳になる前の死亡数)は、湾岸戦争前で1/20らしい。しかしその世代の十年前の世代との人数差は1/5、→5年で1/10である。つまり、前の世代は1/20死亡で減少し、後の世代は+1/20余分に誕生し、差が5年で1/10なのだ。 人口ピラミッドの傾きの半分が病気・事故で半分が子だくさんのせいだ。
 そして、湾岸戦争直後1991~1995生まれの子は、5歳上の世代より20%多い。出産時比較で15%多かったことになる。軍の縮小でベビーブームになったのだろう。 
 でなくても、・・↓)

 『人口1000人当たりの出生率が35.1人・・出産可能な女性(15-49)一人当たりの子ども数は4.77(1990 年は6.15)』

 イスラムの教義には家族計画を禁じると取れるものがあるらしい。(コーランの誤読に違いないと思う)
 しかし、イランもサウジも今は人口抑制は教えに反しないとしている。イラクにはそういう指導者がいなかった。
 おかげで、子供が増えすぎる。貧しくなり家族の死亡率は高いはず。子供も大事されにくい。湾岸戦争前からイラクは食料自給率が30%ほどと低かったのに、経済制裁で不景気。

 食料危機は‘96~97年代頃が最も深刻だったようで、この時期の乳幼児死亡率が増えているという統計になっている。
 『国連によると、原油食糧交換計画の下で、イラクの1日の食糧配給量は、1996年の1日当たり約1200キロカロリーから、2002年8月には1日当たり2200キロカロリー以上に増加した(注11)。
』http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-jp0285.html#劣化ウラン
 (2003年)『 「イラクは現在、戦争前の6000倍というハイパーインフレにあります。そうした中で、限定輸入された食品は非常に高く、人々が十分な栄養を摂取するのは容易ではありません。栄養失調は未だ深刻なのです」(ジョルマクリー教授)』
 そうとう配給は不均衡らしい。とくに南部は耕作地が塩害でやられスンニ派に抑え込まれ、なので。
 あらゆる病気が増えて当然の現状だ。

 こんな状況で窮乏した者にとっては、「少しの毒は身体にいい」なんてことはなく、「少しの毒が相乗効果を起こす」ことになりそうだ。
 食料援助に頼る状況では、ガン予防・対活性酸素にいい野菜類は減っているだろう。
 とくに、イラク南部のシーア派地区は。



イラクの症例統計

 信頼性
 児童のガンが以前は4/10万人・年。湾岸戦争を挟んで11人に上昇。http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html
 この数字が嘘でないならデータの精度を信用した方がいいだろう。 (イラク全体なのかバグダッドだけなのか疑問だが)
 ガンは低年齢では稀な老人病であり、日本でも児童のガンは4/10万人・年だ。
 他の国でも似た数字なら、信用できそうだ。

 ただ、統計にもいろいろあり、南端のバスラでのガン統計はもともとの数字がバグダッドより低い。
 また資料のバグダッドの病院は病院ごとのデータしか発表していないので、医者の言うことは病院のデータだけの話かとも思える。
 それに比較対象が80年代を通してのデータなので、その頃の一般医の小児白血病という診断能力はどれぐらいか。
 
 サラエボでも1995以後の癌が急に増えている。増えた結果が、次の発症率の比較方法で日本並みである。
 つまり、ユーゴ紛争以降人々が病院に行けるようになって数字が回復しているのではないか、とも疑える―― いや調査結果はそれらしい。(最終末尾資料の「劣化ウラン弾の話」)

 イラク南部で毒ガスが使われたり埋められていたということとの照合はどうなっているのか。

 
 発症率
 ガンは世代ごとに発生率が違う。 
 人口ピラミッドがイラクに近いかと思われる過去の日本では、今よりも'70頃は1/2以下、'30~'50頃は1/3以下である。(死亡統計を使ったので、発症率ではもっと差が出るはず)
 人口ピラミッドに今の日本の発生率を掛けてみた。すると、現日本では癌になる発症は0.447%だが、1995のイラクでは0.115%、即ち、発症率が日本の1/4のときに実質同じ水準だとなる。(資料ページ参照)
 0.115%とは115人/10万人であり、1988の10倍に増えたというバスラのデータの2001年データにほぼ同じ。

 バスラの1988からの数字を信用するなら、昔と違って今や日本に似てきたな、ということだな。
 食料を援助に頼り、しかもそれも配分が不十分な状態では、正常な・伝統的な食材料が使えなくなっているんではないだろうか。

ガンの種類
 児童のガンの中でも複合ガンが増えているという。
 ガンの潜伏期が20年というりくつでは原因がまるで説明つかないのが、子供の複合ガンと家族全員のガン。ガンの種に原因を求めるのでなく、免疫に原因を求めるべきだろうが。
 (比較できる数字がなさそうで、データの信用に疑問もある。イラク南部の現象なら別の化学兵器の可能性もある。)

 なにかの異常な兆候ではあるだろう。ただそれまでの現地が健康的すぎたとも想像できて、正常の基準も難しい。 南部は脳腫瘍、北部は肺ガン、ユーゴ紛争のサラエボでは乳ガン、と違いもあるが、共通しているのは、白血病・リンパ腫だ。つまり免疫ガン系である

 これらは、農薬散布やディーゼル排気、感染でも起きるようだが、バグダッドを含めイラク全土の傾向として説明するものが、ウラン以外に読めなかった。

 小児白血病は国別で変化が大きそうだ。
 また、世界的に増えてきているようだし、環境ホルモンなどで影響されやすいかも。つまり援助食料が先進国並みに病気を増やしているかも知れない。
 また、感染が原因で発症することが多いと考えられている病気でもある。不景気による出稼ぎ、旧ユーゴでは民族分裂の人の移動などが原因している統計が出ているそうだ。バグダッドはもともと大都会なのだが、軍隊から帰った兵士が増えると、子供に感染が生じる のはあるかも知れない。
 その兵士が、いわゆるウラン被爆者では白血病・リンパ腫が5,6倍になっているそうだが。
 重要な指摘だが、フセイン政権の軍の発表なので信憑性が・・・崩壊以後の裏付け調査が必要だ。

  ウラン弾と癌の関係を示すためには、狭い地域別などの精密な調査比較が重要だ。それは政治的中立性に信頼がないとできない。

妊婦の栄養
 イラクの妊産婦死亡率は、湾岸戦争前は、戦前の日本・欧米と同水準。
 食糧事情が悪化すれば、 簡単に新生児への数字に影響するだろう。
 
奇形児
 日本の奇形は近年急に増え続け、1.7%前後になっている。(2~3%という人がいるが、これは先天性疾患との混同だ) 原因は親の栄養バランスの崩れらしいとかいうが、検査機器の向上・早産のせいともいわれる。
 (ビタミン不足、サプリメントによるビタミン過剰摂取、ミネラル不足、出産年齢の上昇)
 それ以前は、0.7~1%だった。
 イラクの奇形が2~3%というのは嘘ではないだろうから、明らかに大きい。
 産婆が奇形の多さに怖がるようになっているというのも本当かもしれない。

 が、日本での栄養バランス崩れでも増えるのだし、原因がウラン弾の放射能のせいというより、きわめて多くの候補の一つだろうという印象。
 奇形発生の地域別の数字が問題。

統計の地域差
 ウラン弾が使われた地域は、イラクの中でガンが増えている地域に合っているそうだが、どれだけ精密なあるいはおおざっぱな地域割りなのかわからない。ただ、爆撃の激しかった南部に、変化がより多いらしいが。

 油田破壊はクウェートだし、フセイン政権が化学兵器を使ったのは北部でもイラン国境地域だ。それらが原因とは考えにくい。
 ただ、北部のモスルの場合は、クルド族が多く中央政府側なので設備もよさそうなので、化学兵器でやられた地域からここ、モスルの病院にやってくるのではなかろうか?

 ・・微妙な疑問はあるが、それらの疑問はあまり有力そうに思えない。
 バスラのデータが同じ都市の内部比較で、「ウラン弾の爆撃を受けた周辺住民にガンが増えている」、としたら、反論解釈は難しい。

 ただ、その地域差では、ウランでなくても爆撃による粉塵などの「環境悪化」がある、生活程度の違いがあるかもしれない、ということにもなるが。 また、同じ都市の場合、軍事拠点の近くに住む人々はよそよりも貧しくないか? 地価の高い賑やかな所、高級住宅街に軍事施設はつくらないだろう? 

 旧ユーゴではウラン弾の影響は否定されているらしい。
  (資料―― 劣化ウラン弾の話 その9http://www.geocities.jp/aobamil/kanchousitu/DU.html)

 ここで考慮に加えるのが、「米兵の湾岸戦争症候群」 である。
 すると、「ウラン微粒子は重要な原因要素の一つ」に思える。
 (ただ、複合要因も入れないと単独では難しいだろう。)
 

小結論

 つまりは、一般住民については、データの信用力も不足だが、今までのいろんな反論もなってない。
 ただ、旧ユーゴの調査では統計的な調査結果として、ウランの影響がなかったらしいのだが。疑問の余地があるのだろうか?
 イラクでは生活環境悪化だけが確かで劇的。
 ウラン原因説の唯一確実な根拠と思われるのが、次の補足資料1の吸入被爆測定値だが、・・めったに資料に現れないのはなぜだ。


 資料→次頁:補足 注目資料  
   「資料――実態との比較」(前半)
   「資料――実態との比較」(後半)

目次 ウランと放射線とガン
 








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最終更新日  2006年07月13日 19時27分53秒
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