Sonny Rollins / Alternate Takes
どうもこんにちわ ブレイキー朝田です。本日8日は、御大Sonny Rollinsの札幌公演があるんですよ。「ラスト・コンサート」と銘打たれておりますが、確か去年もそんなこと言われていた様な・・・・。昨年のコンサートを見に行った方の話では、「演奏が始まるまではただのオジイサンって感じだったけど、いざ演奏が始まるとぶっといテナーの音色で、さすがロリンズ!!って感じだった」そうです。私は残念ながら見に行けないんですが、これで最後と言わずに、また来年も札幌に来て欲しいものです。都はるみみたいに、またカムバックして下さいよ(例えが古過ぎ?)。 という訳で今日はロリンズの来札記念としまして、ContemporaryよりリリースされたAlternate Takesというアルバムをご紹介しましょう。本LPはロリンズがContemporaryで行ったふたつのセッション・・・・Way Out WestセッションとContemporary Leadersセッション・・・・より、アルバムに収録されなかった別テイクを集成した作品です。全6曲を収録しており、各セッションから3曲ずつを収録しています。本LPのウリは、やはり何といってもI'm An Old Cowboyの別テイクでしょうか。Way Out Westに収録されている元演奏は、ロリンズの演奏としては大名盤サキソフォン・コロッサス収録のセント・トーマスと比肩し得る位メジャーな演奏ですが、本LPにおいてはその別テイクを堪能することが出来ます。演奏の出来としては、オリジナル・テイクよりも若干テンションが低い気もしますが、脂がノッていた時期の演奏でもあり、悪かろう筈がありません。ただあまりにも元テイクがメジャーなせいか、ソロ・パートなんかは聴いていてちょっと違和感を覚えたりもします。別にソロの出来が悪いという訳では無いのですが・・・・。まぁこうした違和感を楽しめるかどうかが、この手の未発表演奏を楽しむ鍵なんでしょうね。これは本作に限った話ではありませんが・・・・。 Contemporary leadersからの3曲も、なかなか充実しています。と言いますか、単純に演奏の出来から言えば、こちらの方が上かもです。ただいかんせんWay Out West程メジャーでは無いので、聴いていて感じる違和感はそれ程でもありません。元演奏との「違いがわかる男」になるには、私はまだまだ聴きこみが足りない様です。 しかし考えてみると、ロリンズって以外にも(?)、発掘もののLPが少ないんですねぇ。本作の他は、ブルーノートのA Night At The Village Vanguard Vol.2&Vol.3位しか無いですもんね。以前取り上げたMosaicレーベルからも、ロリンズの作品はリリースされていませんしね(もっともロリンズが在籍していた頃のMax Roachクインテットはリリースされてますが)。プレスティッジ期の録音とか、探せば面白そうな録音がいろいろとありそうな気がしますんで、今後に期待したいところです。---------------------------------------------------------------------Sonny Rollins / Alternate Takes・S.Rollins(ts), R.Brown(b), S.Manne(dr)・S.Rollins(ts), B.Kessel(g), H.Hawes(p), L.Vinnegor(b), S.Manne(dr), V.Feldman(vib)I'm An Old Cowhand - Solitude - Come,Gone - Wagon Wheels - There Is No Greater Love - Way Out West(全て別テイク)コメント;好演度:★★★★☆入手困難度:★★☆☆☆(ドイツ盤だと、現在でも入手可能)まだまだ現役でいてくださいよ度:★★★★★