カテゴリ:地域経済
信濃毎日新聞の記事。
山雅の経済効果54億円 J1で戦った1年 松本山雅が、J1に昇格して、年間54億円の経済波及効果とは、景気のいい話だ。 特に、ここの部分がすごい! 「特に対戦相手のサポーターの平均観客数は1892人、消費額は6億8800万円と、ともにJ2に初参戦した2012年の4倍近くに増加した。」 ホームの試合数は、リーグ戦17試合+ナビスコ3試合=20試合 でいいのかな? そうすると、アウェイサポ1人当たりの消費額は、こうなる。 6億8800万円÷(1892人×20試合)=18,200円 2010年に、トマト銀行・日本政策投資銀行のファジアーノの経済波及効果に関するレポートでは、経済波及効果は、11億1,700万円だたから、山雅はその5倍近い数字だ。 「ファジアーノ岡山」の地域経済・社会への効果 新スタジアム問題を考える時、空席が目立つことがあるといったスタジアムの雰囲気を考えなければ、大は小を兼ねる。 スタジアムが一定の大きさであれば、広島、G大阪、浦和といった人気カードでも、チケット瞬殺ではなく、その特需の恩恵を漏らすことなく受け入れることができるかもしれない。 ただし、大きければ、建設コストは高くなり、維持コストも高くなるから、総合的な判断が必要になるだろう。 北九州の新スタジアム(15,000人収容)は、建設費89億円で、そのうち30億円がtotoの助成金だから、実質負担額は、59億円。30年間使えば、1年当たり2億円。 公園、公民館など公共施設は、一般的に投資した資金を回収するものではないけれど、毎年54億円の経済波及効果が続けば、地方税の税収増効果もかなりありそうなので、見た目ほどは負担にならないのかもしれない。 モンテディオ山形のケース(H20年)だと、経済波及効果は、29億円で、雇用創出効果は 277人、税収増大効果は、5,400万円だった。 いや、消費税5%のときは、そのうち1%が地方消費税だったけれど、税率が10%に引き上げられると、そのうち地方消費税分は、2.2%となるから、アウェイサポの消費による税収増大効果は、もっと大きなものになりそうだ。 ここまでは県域レベルでの話だったけど、もし、岡山市以外の市町村がスタジアムを建設すると、経済波及効果の一部を”横取り”することもできる。 ちなみに、新しい岡山市民会館を千日前に建設した場合の建設費は、165億円だそうだ。 収容人員は、現在の1,718人を下回る1,600人規模。 有名アーティストのコンサートは無理だろうけど、アマチュアの市民の発表会には使い勝手よく、芸術や文化の拠点になるのだろう。千日前がにぎやかになるのではれば、それもいいのだろう。私にとっては無縁の施設で、メリットもなさそうだけど、目くじらたてて、反対するようなものではないかな。 でも、これが、サッカースタジアムのことになると、すごい逆風を受けるんだなぁ~。 その前に、まずは、J1にたどり着かなければいけないと思う。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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