私の中国語の先生たち、
日本語が超級にうまいんだけど、彼らは誰も日本に留学はおろか、旅行でも来たことがなく、
あと、英語も普通にうまかったりするから、私も頭が下がります。
日本語で話していると、彼らが日本人でないのを忘れる時もあるほど。
そんな彼らですが、時にびっくりしたり、面白いと感じる時もあり~。
最近だと、こういうことがありました。
一人のアメリカ系の外資で働いているL先生。
この前、新しい仕事に就いたと思ったのですが、
もう辞めて、新しいまた別の外資で働き始めたという。
「どうして、そんなにすぐ辞めちゃったの?」と聞くと、
社食のようなものがあったそうなのですが、
「そこのごはんが美味しくなかったから!」
会社を辞めるのに、ごはんが原因って...
ま、彼女は英語も日本語も話せる上、特別な技能を持っている才女、
仕事もすぐ見つかるだろうし、特別ケースかもしれないですが、
たしかに、日本と同様、中国人の人にとっても、ごはんってとても大切なんだなーと思うことが多々あります。
「ごはん食べた?」っていうのがあいさつがわりだったり、
そういえば、中国の語学学校に行った時に、
普通に、お弁当のケータリングが来てて、
その日の朝、注文をとって、昼にあつあつのできたてお弁当が来るシステムがあったり、
(私、↑これ大好きでした!手作り感あふれてて、おいしかった。)
中国の人は、お弁当でも、あまり冷えたごはんを食べない習慣があるのよね。
そういや、私も、いろんなところで、ごはんをご馳走してもらったナ。
今、思い出したのが、
北京で足のマッサージ屋に行ったら、私の担当のマッサージをしてくれている人と話が盛り上がり、
”2時間後にこの店に戻ってこい。一緒に餃子を作って食べよう”と言われ、
実際、戻ると、その店の従業員全部と、たまたまそこにいたニュージーランド人の客と、
そのマッサージ屋さんのフロントのテーブルで餃子を一緒に包み、
(なので、横を別のお客さんが通り過ぎるという~)
餃子を食べ、ビールから、白酒(ウォッカ並に強いお酒)までご馳走してもらい、
後で見ると、記憶にないわけのわからない写真が私のiPhoneにたくさんあり、
そこから類推されるめちゃ楽しんでた私の姿が...
(完全に酔っぱらってた!)
かと思えば、中国で友人の家に遊びに行ったら、友人がまだ帰っておらず。
しょうがないので、彼らのアパートの前で待っていたら、
隣りのおばちゃんが顔を出し、私が訳を話すと、
「そんな外で待たず、うちで待て。」と言う。
おばちゃんだし、子供もいたので、いいかな?と思って、部屋に入らせてもらうと、
「ごはん食べたか?」と言う。
「食べてない。」と言うと、
ものすごく何回も「私たちと一緒に食べろ!」と言うので、
何度も断ったんだけど、結局、そのおばちゃんと、おばあちゃん&子供と一緒にごはんを食べさせてもらいました。
(結局、友人が帰ってきて、その後、もう一回、ごはんを食べるはめになったが...)
な~んて、こんな話、たくさんあるのよね。
なんだけど、どのおうちのごはんもおいしくて、
ただ野菜を炒めただけ、とか、お魚を煮つけただけなんだけど、シンプルでおいしいおかずがたくさんあって、
記憶に残る味。
それも、いつも家族や従業員みんなと大勢でわいわい食べて、楽しかったなー。
日本もそうだけど、
中国も特に「食べる」ってことが、暮らしの中でも重きを置かれていますね。
L先生の発言から、そんな旅のごはんをいろいろ思い出しました。
どんな有名レストランよりも、
そういう突発的なおうちのごはんの方が「おいしい」記憶として、残っていて、
私の大事な旅の思い出の一部となっています。