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カテゴリ:映画/演劇/本のこと
4月の寒さはどこへ行ったかと思うような夏日の一日。
GWとしては、良い天気ですが。 せっかくなので映画でも、と思ったのですが、GWにも関わらずこれといった面白そうな映画もなし。仕方ないので、今日は本読みです。 魔神の遊戯 セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 いずれも、本格ミステリーの重鎮、島田荘司の作品です。 そして、どちらも御手洗潔もの。 御手洗潔は、島田作品の探偵役ですが、この2作では、ウプサラ大の教授として出てきます。 まず、「魔神の遊戯」。 スコットランドのネス湖畔のティモシー村で、凄惨な連続バラバラ殺人が発生する。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。旧約聖書に描かれた殺戮の魔神の行為をなぞらえる様に。 そんな中、現場に居合わせたウプサラ大の教授ミタライが、事件に迫るが… 最後で結構などんでん返し。 読みごたえのある長編です。 ちなみに、御手洗潔ものでは別の作品でもスコットランドを舞台にしたものがあります。 (「暗闇坂の人食いの木」。こちらも読みごたえあり。) 「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」 これは、ウプサラ大のミタライ教授が、仲間に昔話として語る体の作品。 ですので、主要な部分は、御手洗潔が横浜馬車道で探偵業をしていたころの事件です。 御手洗と石岡のもとを高沢秀子という老婦人が訪れる。最初はひやかしの客かと思われたが、秀子の知人・折野郁恵の、教会への礼拝中、雨が降り出すや郁恵は顔面蒼白となり、その場に倒れ伏したという話を聞いた御手洗は「これは大事件ですよ」と断言して行動を開始する。 ロマノフ王朝の女帝エカテリーナから榎木武揚に贈られた“ダイヤモンドの靴”を巡り起きた事件。 こちらは、ちょっと短い事件簿。 軽めなので、読みごたえ、という面では余りないのですが、それでもミタライものとしては、十分楽しめる一作です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.04 23:03:27
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