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IMAGINATIONより転載
日米共同指揮所訓練 並木道の歩道にはバス停のベンチがあって、冬の中休みとでもいうのか汗ばむような昼下がり、バスを待つ人達が腰掛けている。彼らの背後には何の変哲もないフェンスが続く。 そのフェンスの向こうに広がるのは、累々と連なる軍用テントの群である。カマボコ型、三角柱を倒したもの、三角錐、大型、ドーム型、なんと言ったらいいか分からないものまで。もしもこれらがカラフルな原色に彩られたものなら、さながらサーカス万博会場だ。しかし、形は様々だがその色は濃いモスグリーン。 この広大なフェンスで囲まれた区域は、陸上自衛隊西部方面総監部の敷地である。 もとは芝生のグラウンドで、フェンスの内側に沿った道では今もランニングをする自衛隊員の姿が見られる。 台風被害がなかったせいか、基地内に植えられたソメイヨシノの紅葉がいつになく美しかった昨年秋、大きな樹木をフェンスの内側に移植する作業が続いていた。何だろうと思っていたが、このテント村を作る為のものだったのだね。 子どものころから馴染んでいた美しい芝生の風景は、濃いモスグリーンのテントに覆い尽くされ、明るい昼間だというのに、そこだけ連なる山影のような異様な空間にされている。 17年度日米共同方面隊指揮所演習、別名ヤマサクラ49…。 1月23日から2月4日まで、米兵1300人、自衛隊員4400人だかで、コンピューターを駆使した戦争シミュレーション。テント村は彼らの宿舎である。 イラクに行っている第8師団は表面無事で帰還するようだが、こんな街中で風景を塗り替える規模の日米共同訓練だもの、放って置いたら次々にアメリカの言いなりに海外派兵を続けるつもりですね。 バス停のベンチに座る人たち ふり返ってこの景色を見てください。この意味を考えてください! 私も、考えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月14日 04時53分05秒
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