ハワイ州 「北」ICBM発射に備え指針公表
アメリカ・ハワイ州は21日、北朝鮮が核弾頭を搭載したICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射したことを想定し、住民の避難などに関する指針を制定した。北朝鮮は7月4日、ICBMの発射実験に成功したと発表し、アメリカも射程圏内に入ることが懸念されている。北朝鮮からおよそ7,500km離れたアメリカ・ハワイ州は、北朝鮮からミサイル攻撃があった際の住民の行動指針を、ウェブサイト上に掲載し、外出中の人は建物の中に入ることや、家にいる人は安全が宣言されない限り、2週間は家の中にとどまること、また、ラジオなどで公式な情報を得ることを呼びかけている。ハワイ州が、北朝鮮からの攻撃を想定した指針を作るのは初めてで、今後、攻撃を知らせる新たなサイレン音を作り、学校などで避難訓練を行う予定。危機管理局のミヤギ局長は、「北朝鮮のミサイルの性能は不確実だが、開発を進めていることは確かで、いざというときにどう行動すべきか、正確に伝えておく必要がある」とコメントしている。