My 車いす
わたしが車いすで暮らすようになって10年が過ぎようとしている。平成7年に腹部の激痛で緊急入院したとき、消炎鎮痛剤をストップ(鎮痛剤は消化器を荒らすおそれが大きい)された。その後、2か月くらいベッドで安静にしていたために、膝の屈曲が強まり(30度くらいだったものが60度くらいに変形)筋力も落ちてしまったので歩行は不可能となった。大学病院には3か月しか置いてもらえないので、塩原温泉病院へリハビリ入院をした。ここでリハビリをすればまた歩けるようになるだろうと軽く考えていたところ、リハビリするどころじゃないくらいに痛みが強くなってしまった(たぶん、温泉療法はわたしに不向きだったのだろう)。じつは、車いす生活になったことは、わたしにはショックどころか、内心ほくそ笑んでたくらいだった。なぜかといえば、あの一歩一歩の激痛を車いすなら感じなくて済むのだから。 病院では車いすを貸してもらっていたけれど、退院するには自分用のものが必要となり、当時わたしは新宿区民だったので郵便で身障手帳の見直し(3級→1級)を申請し認可されて、自分専用車いすを作ってもらった。 作製のポイントは、(1)家の中でも小回りがきくようコンパクト(幅も全長も)(2)手が使えないので足でこぐから足台は着脱可能に(3)リング付きの車輪は不要なので小型のタイヤ(4)アームレストは横移動(トイレやベッドへの移乗)にじゃまだから無し。この車いすには、たいへん満足できた。10年経ったいまでもガタはきていないし「通院用」として現役である。 さて、いま家の中ではどうかというと、こちら↓の電動車いす(ヤマハのタウニィジョイ)を介護保険でレンタル中だ。上記のポイントを満たす電動車いすはレンタル商品一覧の中には載ってなかったので、自分でネット検索し、ケアマネに「コレを借りたいの」と申し出た。ケアマネは熱心な人で、ありがたいことにタウニィジョイを揃えている業者さんを見つけてくれた。 使い始め(昨年秋)は座面がやや高めで少々不便を感じたけれども、退院後は業者さんが不便な部分(パソコン・テーブルが低い)をテーブルに下駄を履かせてくれたので、解消した。これまた快適! ちなみにレンタル料は¥2,300/月。難点を言えば、充電を満タンにしても26~7時間が限界、という点かな。わたしは毎日定時に充電している(所要時間は1時間強)。フットレストは外しっぱなし、左のアームレストも外してある。つまり横移動はもっぱら左側。 タウニィジョイのHPはhttp://www.yamaha-motor.co.jp/product/wheelchair/complete/townyjoy/index.html