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カテゴリ:エンターテイメント
今日「世貿中心」という2001年9月11日にアメリカで起こったテロ事件を題材とした映画を見ました。
事件そのときの残酷な現実を、死を前にして絶望する、絶望しながらもまた生きられることを求める人間の心理活動を通じて、そのまま人目の前に映した記録映画。 人の心に大きな衝撃を与える映画だと私は思います。 また、見ながら思ったのですが、事件で身内を失った人たちにとっては、この映画自体がまたどんなに残酷なものかと。 テロ事件と遠く離れた場所に住んでいる私にとって、何千人もなくなったこの事件でも、正直なところあまり実感できませんでした。 同じ時代のことだという感じもなし。 自分がいつもの通りに生活している時、ニューヨークの人々はどんな思いをさせられたか考えることもなし。 何のこともなかったのように、続く平凡の日々。 私の生活の中で、この事件と少しでも関わりがあったこととしたら、2003年にリリースしたプロジェクトへのお客様からの「クレーム」ぐらいですかね。 今と同じく、日本向けソフト開発プロジェクトだったのですが、クレームというか、何だというか、お客様からのメールにはこのような内容が: 今の世の中って、本当に混乱し続けていますよね、 枕をして安心して寝ることさえできないんですから。 2001年のアメリカ911テロ事件を始め、 2002年のイラク戦争、 そして今年は恐ろしきSARS。。。 やっと、SARS危機も閉幕を迎え、普通の生活に戻れそうになったと思ったら、 今度はお宅のこのプロジェクト。。。。。。 いくら冗談半分の気持ちで、誇張していったとしても、こんなメールありえますか。。。 私はこの目で本当に見たものの、聞いただけでは、信じそうになりません。 そのときの部長、どんな思いで最後まで読んだのでしょうかね。。。 メールの返事がどうなったかまでは、私には分かりませんが。。。 つまり、どんな事件であっても、事件に引き込まれた人たちがどのような思いをさせられているのか、どんなダメージを受けているのか、外部の人にはよく分からないし、想像もつきません。 ですので、アメリカが悪いとか、イラク人が残酷だとか、北朝鮮が独裁だとか、外部の誰にもそれを非難する資格はないと思います。 しかし、過去は忘れられなくても、心のキズは癒されなくても、過去に拘らず、明日への夢を持って生きていくことはできるのではありませんか。また、これこそが大事なことではありませんか。 「世界貿易センター」という記録映画よりも、私は世の中の誰でも楽しめる、笑いながら見ることのできるコメディーが見たいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.12 20:24:20
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