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カテゴリ:Progressive Rock
何とも変なジャケットになってしまったものである。映画音楽なのであるが、リリース時のLPは、現在の映画のDVDジャケとほぼ同じデザインで、ずっとマシだった。著作権の関係なのかは知らないが、何とも気味の悪い写真(主人公の一人ローズが襲われているシーンをデフォルメしたようだ)。これじゃあ売れないでしょうな。
1.Inferno 2.Rose's Descent Into The Cellar 3.Taxi Ride 4.The Library 5.Sarah In The Library Vaults 6.Bookbinder's Delight 7.Rose Leaves The Apartment 8.Rose Gets It 9.Elisa's Story 10.A Cat Attic Attack 11.Kazanian's Tarantella 12.Mark's Discovery 13.Mater Tenebrarum 14.Inferno Finale 15.Cigarettes,Ice,etc 16.Inferno Keith Emerson (p,kb) +Strings , Horns etc. イタリアン・ホラーの名匠ダリオ・アルジェント監督(『サスペリア』『フェノミナ』等)の1980年の作品『インフェルノ』のサントラである(映画についてはこちらを参照)。アルジェント作品はそれまでの3作をゴブリンが担当してたので、公開当時アルジェント・ファンからは結構ヒドく言われていた。本作は『サスペリア』のヒットによりアメリカのメジャーに招かれて撮った作品だったので予算もあり、より有名なエマーソンに依頼したのだろう。次の『シャドー』からはまたゴブリンに戻ったが。 しかしサントラとしても悪くはない。何と言ってもピアノがキレイだ。メロディアスなテーマ曲1が典型。後はオーケストラやコーラスを加えた比較的大編成の演奏だが、ドラマチックな11"Kazanian's Tarantella"が印象深い。皆既月食の夜のセントラルパーク、月が完全に隠れて真暗になる数分間に起こった惨劇のシーンで流れる。比較的ELPぽい13"Mater Tenebrarum"はクライマックス、主人公マークが秘密の部屋を探し当てるところ。最もELPらしいのは15"Cigarettes,Ice,etc"だが、これは映画では使われていないはずだ。 公開当時にこのアルバムを買った人も少ないだろうが、現在はなおさら聴かれていないだろう。映画を観た方なら、きっと聴きたくなるとは思うのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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