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理系ママのつれづれ日記

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ぷらぷらごろりん

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2007.05.10
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カテゴリ:医療
今回、出産では無痛分娩を選んだ。
硬膜外麻酔を使った無痛分娩だ。

・妊娠中、無痛分娩をしたママ友に、話をいろいろ聞くことができた。
・痛みのないお産というのがどういうものなのか試してみたかった。
・産後の体力が消耗が少ないらしい。
・・・というのが理由。

無痛分娩の場合、計画出産が薦められる。
経産婦の場合は特に、お産の進みが速い場合は
麻酔が効き始めるまでに間に合わない場合があるからだ。

痛みのない分娩といっても、方法はいろいろあるらしい。
麻酔科の先生に薦められたのがこの本。

「幸せな出産のために 無痛分娩のさまざまな方法」



アメリカの産婦向けに書かれた本なので、
日本とは出産の現状が違い、監修の人の注釈がところどころに入っている。

例えば
アメリカでは無痛分娩が普及していて、6割が無痛分娩。
そのため、特にリクエストしない限りは
当然のように無痛分娩のための局所麻酔がおこなわれるそうだ。

病院でリクエストしない限りは無痛分娩にならない日本とは、大きく違う。

この本の面白いところは、産科麻酔のドクターが書いた本にもかかわらず
病院で産むメリット、デメリット
助産院で産むメリット、デメリット
薬剤を使う無痛分娩の方法、薬剤を使わない無痛分娩の方法
を述べているところだ。

助産院、病院、それぞれにいい所があるからね。

そして、私の今回のお産はどうなったかというと。。。

3月中に産みたい!
しかも夫が休みを取れるこの日に産みたい!
という親の打算で決めた計画出産の日程。

前日に入院し、カテーテルを背中に入れて
点滴を腕に差しまるで病人のようになり当日を迎える。

お腹にはモニターをつけて、促進剤を打つが。。。
どうも、あの激痛がこなくて次の日に持ち越すことに。

そして夫はそれ以上は仕事を休めず、
残念ながら出産に立ちあうことはできなかった。

自然分娩だった上の子2人は、うまく休みの日に生まれて
立ちあうことができたのに、計画通りにはならないものだ。

次の日も促進剤の点滴にいれると微弱な陣痛はくるものの
出産の陣痛がこず、夕方5時になって、
「さあ、どうしますか?」
ということになった。

次の日に持ち越してもよかったのだけど、
それも大変だろうから、ということで
破水させて出産させることになる。

破水させ、数分たつとあの懐かしい痛みが。。。
さぁ、やっと麻酔科の先生を呼べる段になった。
そして、麻酔科の先生に麻酔薬をカテーテルから入れてもらう。

しか~し!なぜか効かなかった。
どうやら2日にわたっている間に、カテーテルが外れてしまったらしい。
麻酔科の先生が慌てて、カテーテルを抜き、入れなおす。

その間も、ドンドン陣痛は進む。
そして、もう産まれそう!というときになって、
ようやく麻酔が効いてきた。

効くと、まさにミラクル!
今までの痛みがウソのようだった。
痛み無しに冷静にいきむことができるのが不思議な感じだった。

そして、無事出産した。


出産後に夫の母と雑談し、話は無痛の話へ。

夫の母は肺ガンをわずらったことがあり、右のの葉をひとつ
手術で摘出している。

術後非常に痛かったようで、医者に言うと薬を処方されたらしい。
自分は、患者かと思うくらい痛みがなくなり、
爽快な気持ちになって動き回れるようになったらしい。

こりゃいいと思って、「もっと」と頼むと
癖になるから、といって断られたようだ。
後から聞くと、モルヒネだったそうだ。
今思うと、ハイな気持ちだったかも、と言っていた。

もし、病気になって苦しんで死ぬのだったら
モルヒネ打って元気に動き回って
あれっと思って死にたい、などと話していた。

日本は、痛みの除去にはよく言えば慎重、
悪く言うと遅れているのかもしれない。


「がんの痛み除去 医療用麻薬に二の足」
遅れる緩和治療 医師の養成必要
という報道もある。

遅れているペインクリニックだけれど

最近、遺伝子からのアプローチもされているらしい。

「モルヒネ適量 遺伝子で予測 簡易な遺伝子検査法開発へ」

また、
「赤ちゃんも、へその緒も・・・」のCMでおなじみの
二プロから、
痛みを数値化する装置ができた、という話題も出ていた。

知覚・痛覚定量分析装置『Pain Vision』

ここによると、
「痛みが定量化できれば予防医学や治療現場の診療支援に直結する。すぐに思いつくのは手術後、麻酔が効いているのかどうかといった判断基準への利用。また、苦痛にさいなまれているがん患者に対して、モルヒネなどを投与する場合、これまで客観的な数値はなかった。逆に末梢神経障害の人には、患部に感覚がどの程度あるのかといったことも測定できる。あらゆる局面において診断の指標として欠かせないものになっていくだろう」(同製品担当・井上氏)
とのこと。

スラドでも話題に上っていた。

同じ痛みを感じさせて、痛みを定量化する装置らしい。

「難点は2倍痛いということ」とあるけど、それはどうだろう?
例えば注射するときに、ちょっと押さえてから注射するとあまり痛く感じないとか、
出産の時も、出産の痛みが大きくて会陰切開をしても痛みを感じない
(痛い人もいるようだけど)
ということもある。

書かれているように、ペインクリニックでの応用、
麻酔薬投与のコントロールなどに役立ってくれるといいなと思う。

必要な痛みもあるだろうが、

「治療の間も我慢は禁物」

のように、痛みによって気持ちまで病んでしまうのであれば
上手に薬を使って痛みをコントロールするのも必要なことだと思う。

出産についても、陣痛が進むために
まったく痛みをなくすわけにはいかないけれど
最後の激痛をやわらげるだけで、ずいぶん体力の消耗も違う。

私の場合は、お産の進みも早かったので
無痛にしなくてもよかったかもしれないけれど、
いい経験になったかな。

お産なら、長くても数日だしその痛みの後に喜びもあるが
ガンの痛みのような場合は別だ。
痛みを感じずに、長くなるであろう闘病生活を送れるとしたらどんなにいいだろう。

日本での痛みに対する医療が
もっともっと、ぜひ進んでもらうことを望む。





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最終更新日  2007.05.13 16:03:58
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