いくら貯金すれば安定した定年後を過ごせるか
これは永遠のテーマであり、自営業とサラリーマンではずいぶん違います。 もらえる年金が国民年金のみか厚生年金もあるかによって違います。ですから年金問題は、まずはご自身が自営かサラリーマンかの立ち位置を考えるべきでしょう。 私は長くサラリーマンをつとめ、その後退職しました。国民年金に加えて厚生年金もあります。きわめて中途半端なのですが、75歳くらいまで働こうと思っています。 以前のブログで年金生活での夫婦二人は平均的に26万円の支出があり、収入は21万円と書きました。 ですから5万円ほど夫婦で働ければなんとかなるものなのです。とはいえ、さらに先のことを考えるとより不安ですから、やはり貯金も必要です。私たち夫婦の場合、貯金に加えて個人年金、投信、株などがありますが、老後はなんとか生活できるレベルに達しています。私は老後でも自営業という自由度の高い働き方をしますので、大病しなければ何とかなります。 これから寿命も長くなり、大きな病気にかかったときに備えることや介護などを含めると、金融庁の調査よりもやや上に見ていまして60歳時点で夫婦二人で「2,500万円」ほどを用意できれば望ましいです。 この数字は家やクルマのローンを完済し、割合に質素な生活をしているという前提です。私は家やクルマのローンは60歳定年で完済すべきという考えです。 私たち夫婦はこのモデルです。 とはいえ想定外の出費はあります。例えばリフォーム、孫の学費など、住宅ローンを完済しているかなどの諸条件によってずいぶん変わります。 年を取れば家の中も歩きやすくリフォームすることも大切です。屋根も雨漏りするのでここにもお金が必要になります。これが賃貸であると毎月、お金がかかり、マンションであれば管理費も必要です。そして一番困るのは、配偶者が亡くなることで老後破綻が起きる可能性があります。二人で年金をもらって何とか生活していたのが相方が亡くなることで収入が一気に減ることは想像して欲しいのです。 実は、ゆとりある老後にはいくらかかるかといえば、生命保険文化センターの調査ではざっくり毎月35万円です。もし趣味や旅行も充実したい老後を送りたいとなれば、年金だけでは毎月10万円不足します。 これに家のリフォーム、孫の面倒、冠婚葬祭などを含めると90歳くらいまで生きるとすれば、5,000万円ほど必要であっても不思議ではありません。 お子さんがご自身の面倒を見てくれるかという期待はあまりなさらない方がいいでしょう。やはりご自身の老後はご自身で処理すべきです。 ですから私は金融庁の調査は「2000万円老後」と書かれた時、ずいぶんと控えめな数字だと受け止めました。 ちなみに私は早期リタイアした際、一気に生活のダウンサイジング化をはかりました。 冠婚葬祭の出席を止めましたし、タクシーも乗っていませんし、タバコもやめました。これは書ききれませんので後で書きますが現役引退したら、生活費の見直しをすることはとても大事です。収入が減れば支出も見直すことは当然で定年後は色々と知恵を絞りつつ、生活の見直しをしていきましょう。幕末・明治偉人たちの「定年後」 知られざる晩年から学ぶ人生の仕上げ方/河合敦【合計3000円以上で送料無料】みんなそのうち定年を迎えるのです。にほんブログ村セミリタイアランキングリタイア日記ランキング