|
カテゴリ:うま。
毎年10月の第一日曜日、フランスの郊外、ロンシャン競馬場で行われる芝2400mのGIレース、凱旋門賞。第1回はなんと1920年開催。
(今年は10月3日だったけれど、あれこれ書こうとしたらアップするのが遅くなってしまった。。。) 今年の凱旋門賞はモンジュー産駒のハリケーンランが快勝。 モンジュー(Montjeu ←フランス人。)といえば、99年エルコンドルパサーのフランス遠征で戦った相手。 同年、凱旋門賞での優勝のほか、16戦11勝、GIは11戦6勝、GII2勝という華々しい戦績を残した馬だ。 同じ年のJCで、エルコンドルパサーと走りに来てくれた?けれど、エルコンドルパサーは同じ日に引退式。 さよならの走りは、まだまだ行けるというくらい本気の走りだった。 この時はテレビを見ながら、泣けてきた。。。 モンジューやタイガーヒルと一緒に走る姿をもう一度見たいと誰もが思ったにちがいない。 ちなみにこのJCは、モンジュー1番人気。結果は4着となった。(勝ち馬はスペシャルウィーク。) 私はエルコンドルパサーが引退したのを機に、 まざまざと「競馬はビジネス」ということを見せつけられて、とても落胆したのを憶えている。 このときから競馬に対する、というか、競馬馬たちに対する考えというか、見方がちょっと変わった。 でも、自分が馬主だったらやはり走らせるのはやめて、引退させるかもと思った。 大まかには多分こんな感じ。 ----- つまり、競走馬はいい成績を残したほうが種牡馬として価値がつく。 → ゆえに、一番いい時に華々しく引退するのがベター。 → 仮に、その後のGIにたくさん出たとしても、必ず勝つ保証はないし (もちろん勝ったら価値はさらに上がる)、 → 万一、致命的な怪我でもしたら、何億何十億円という財産を失うことになってしまう。。。 (エルコンドルパサーのシンジケートは18億円。 これでもバーゲン価格だそうだ。スペシャルウィークでも12億円だそうだ。) だから、そんなリスキーなことはしない。 実際、その時点で全勝しているような馬が屈腱炎にでもなろうものなら、 どんなに若くても、フジキセキやタキオンのように、即引退、ということになる。 今度大怪我したらタイヘンなことになる。 ちなみに、凱旋門賞は馬たちの繁殖能力の選定のための競走とされているので、 セン馬は出走できないことになっている。 もともと競馬というものは、血統、血統、血統・・・で、いかに強い馬を作り出すか、 人間の都合で作られた馬たちの、人間のためのものだそうだ。(イギリス発祥。) こどもたちの活躍は確かに楽しみだが。。。 そういう意味で、繁殖能力がない場合、サラブレッドとしての価値は!? 考えてみれば、人間の都合で、セン馬にさせられるんじゃないかぁ! 気が荒いというだけで去勢させられるxxx 種付けをするしないも、人間が極める事。馬はお金儲けの道具じゃないのにな。 私が一番好きだったセン馬、レガシーワールド。少し前にどこかの牧場の乗馬馬になったと聞いた。 種牡馬にはなれないから。(種牡馬になったらなったで大変だけれども。) 所詮、サラブレッドは人間が作ったものなので、馬自身は何も決められない。 というわけで、怪我でもされて予後不良にでもなったら困るのは分かる。 でも競走馬として生まれて育てられたのだから、 基本、最後まで走りつづけてほしい、というのが私たち競馬ファン。 走らせるために育ててるのに。 ホクトベガやライスシャワー、サイレンススズカのように レース中に故障してそのまま安楽死処分でお星さまになってしまう馬。 エアシャカールみたいに、放牧中、柵にぶつかって死んでしまう馬もいる。 ブライアンのように病気を患って死んでしまう馬。 エルコンドルパサーも結局、腸捻転で7歳の若さで死んでしまった。 61年生まれのシンザンは36歳の大往生だった。。。 馬にもいろんな一生があるものだ。。。 でも本当は、馬主さんたちも、「走らせたい」と考えてはいると信じたい。 まだまだ知らないいろんな事情や思いがあるんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.13 23:14:27
[うま。] カテゴリの最新記事
|