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2018年06月03日
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カテゴリ:音楽
ここしばらく気温が高い状態で推移したおかげなのか、週末の買い物に出かけてみるといつの間にか野菜売り場が充実しています。特に夏野菜が安価になり、選択肢が増えて楽しみも色々です。週末のケータリング担当である亭主、地元野菜コーナーを巡っていたところ、見たこともないほど巨大なズッキーニに遭遇(^^;;;)。しかも118円と、スーパー青果部門に置いてあるものの1本分でおつりが来るお値段に二度びっくりです。(購入して持ち帰り、重さを測ったところなんと750グラム、おそらく通常サイズ4本分?)



ところで、日曜日の昼食どきにMusicBirdの放送をラジオでかけ流していたところ、どうも聞き覚えのある旋律が何度も耳に入ってきました。流れていたのはオペラのような声楽曲でしたが、ヘンデルのハープシコード組曲第1番の3曲目、クーラントによく似た感じです。気になってウェブの番組表をチェックしたところ、表題の作品であることが判明。途中からでしかなかったものの、ほぼ1時間半楽しんで拝聴することができました。



オンエアされていたのはジョン・バットの指揮、オルガン、ダニーディン・コンソート&プレイヤーズの演奏で、2008年にいわゆるハイレゾ版(SACD)で刊行されたものでした(FM放送ではおそらくダウングレードされていると思われますが、未音亭のオーディオがSACDに対応していないことをまた思い出すことに…)。ところが、調べてみると同じ録音が今年になって通常のCDで再刊されています。

この作品(HWV.49a)、初演は1718年とされ(今年は初演から300年!)、ヘンデルが英国に定住し始めて6-7年目に当たります。この頃はヘンデルの人気もピークを過ぎたのかオペラの仕事が来ず、止むを得ず英国貴族のパトロンの下で働くという境遇にあり、地方にある主人の別邸で上演するためのオラトリオのようなものを書いていたとのこと。

とはいうものの、ヘンデルにとってはこれが彼のために書き下ろされた英語の台本による初めての声楽作品となったようです。しかも、その後予想外に人気が出て、何度も(作曲者に断りもなく)再演されたため、業を煮やしたヘンデルが1732年に規模をかなり拡大した改訂決定版を出したことから、通常はこちらのバージョン(HWV.49b)で演奏されることが多いとのこと。(ヘンデルの生前にはあのメサイアより人気があったそうです。)

ところで、ハープシコード組曲に戻ると、クーラントが似ている第1番を含む曲集がロンドンで刊行されたのは1720年で、それ以前からかなりの数の鍵盤作品を書きためていたらしいことを考えると、ヘンデルが件の牧歌劇中でクーラントの旋律を使い回していたであろうことは容易に想像されます。

まぁ、こういったことはこの時代の音楽家には普通のことだったと思われますが、これが返って彼らの創作過程をたどる上でいい手がかりになるのが面白いところです。

というわけで、これをきっかけに、だいぶ前に購入して以来ほとんど積ん読状態だったバロウズのアンソロジー「ヘンデル」が急に面白くなってきました。






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最終更新日  2018年06月03日 21時46分03秒
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