月はまぼろし

何度読んでも泣く本がある。
筋が分かっているのに、読みたくて仕方なくなる本。
ふと自分の心が負けそうなときに、叱咤し、立ち上がることの大切さを教えてくれる本。
石田衣良さんの　ブルータワーはまさにそのものだ。
どんなに切なくても、どんなに苦しくても泣き言を言って終わらない強さを感じる。
なんでもないどこにでもいる普通の主人公が異世界に飛んで、戦って、負けるものかと歯を食いしばって、仲間と一緒に前進していく姿は、私の心に何かを訴えかけてやまない。

生まれてすぐ強い人間なんていないんだよなって、思わせてくれるし、少しづつ、目に見えないような成長でいいから、今日よりも強い人間になりたいと願わせてくれる。
あきらめるな　というエールがいつも小説にあふれている石田衣良さんの本は、もう人生のバイブルといってもいいくらいだ。


楽天ブックス”石田衣良　ブルータワー”に感想を書きました。
掲載されると嬉しいものですね。
・・・いや以前に　映画になるかもしれないストーリーだ！　と感想を書いたのですが、待てど暮らせど掲載していただけなかったもので・・・。
応募要領の字数を上回っていた？　と思うことにしよう。