神戸の浦島太郎でした。
過日、約20年ぶりに神戸の三ノ宮に行って来ました。神戸は通過したり、六甲山系登山で行くことはあるのですが、JRや地下鉄の乗り継ぎするだけで三ノ宮の街や地下街を歩く事はなかったのです。とは言え三ノ宮は震災を挟んで9年間勤務した場所なので『地元』という意識でその変化や如何にと言う軽い気持ちで行ったのですが、その余りの変わり様を前して、正に浦島太郎でした。三ノ宮周辺は高層マンションがニョキニョキ、街の雰囲気が一変しており、首が痛くなるほど上ばかり見てもこんなビル無かった、こんなマンション無かったというセリフの連続でした。元勤務していたビルはは当時としては少しは目だったビルだったのですが、今は高層ビルに囲まれて貧弱なビルに格下げ?ビルになっていました。(元勤務した会社は現在は移転して元のビルにはないのですが)そこで街や海岸線を俯瞰する為に神戸市役所の最上階の展望室へ行っても・・・・ポートアイランドは見えましたが右方向は写真の様に高層マンションで遮られて見えず、六甲アイランドの端の方が少し見える程度で神戸の景観の値打ちもかなり下がった気がしました。在職中しょっちゅう行っていた出石の皿蕎麦の店へ行こうとしたのですが、名前が思い出させないのです。名前が分からなくても行けば・・・と歩き出したのですが、場所が分からないのです。そんな馬鹿な!!! と思いつつウロウロしても分からず、地元意識もすっ飛んで、スマホで出石皿蕎麦、三ノ宮を検索すると・・・出て来ました。店の名前は『千人代官』と分かったのですが地下街で分かり難く、またウロウロのあげく、訊ねて教えて貰った場所に行くと、確かに千人代官はあるのですが、記憶の店と店構えが全く違い、蕎麦より一杯飲み屋風の店なのです。仕方なく暖簾をくぐり、昔出石の皿蕎麦をやっている店に来てたのだけど・・・と言うと、それなら本店ですと言われて教えて貰いやっとの思いで辿り着いたのがここでした。帰りは別の階段で店を出て地上に上がると、そうだそうだここから入っていたとやっとイメージが戻ってはっきりしたのだした。方向感覚も土地勘もそこそこあるはずなのですが、20年の歳月と街の変化について行けず、地元意識も吹っ飛びえらい恥をかいた一日になりました。