Ａｓ　ａｓｓ’ｓ　ｅａｒｓ

毎週木曜午前は都内で仕事
帰りはちょっと商店街で息抜き

某大手ではない100円ショップを
それも二つとも覗くのもよし
牛丼そろそろ食べられなくなるかな
でもこの時間は混みすぎ待ってらんない
天気もいいし風もないし
ベンチとごみ箱だけの広場とも呼べぬ
いかにも都内的余ったスペースで
鳩をからかいながら昼飯とするか
隣の三チャンスーパーでパン買って

人馴れしすぎている鳩達
座るとわらわら寄ってくる
ああ、そうそう、その片足指のない子
前にも見かけた、キミにあげるよ
小さいパンくずあっちに投げて
気を取られてる隙に大きい切れ端贔屓ちゃんへ

スズメも遠巻きにやってきて
バトルはみ出しクズをヒットアンドアウェイ
やがてはカラスも一羽参戦
ジャイアンみたい
でかい体で威嚇するけど
悪いがキミには投げないよ

なんでさっきまで
私の分まで食いつかんとしてた鳩達
微妙な距離を保ち出した
そろんとベンチ下にいつのまにか猫
鳩が欲しいのか人メシが欲しいのか
残念、もう鳩寄せも肉っ気も終わり
私の息抜きも終わり
さあ、戦闘態勢に戻るとするか
君達の戦闘体勢はもう解いていいよ