テーマ:網膜剥離(14)
カテゴリ:網膜剥離
息子が網膜剥離と診断されたのは、今年の2月の終わりでした。
ショックでした。そういわれるまでまったく気づかずにいた自分が憎いです。テレビの画面にくっつくように見ていても、視力が悪くなったのかなぁ?としか思っていなくて眼鏡を作りなおしにいったら、「右目が見えていません、このままでは左目だけで1・0の眼鏡ができてしまいます。眼科に行かれたほうがいいです」と眼鏡やさんにいわれても、そんなに視力が落ちたんだとしか思わなかった。眼科に行って最初に視力検査をしたときに、やっぱり右目が測定不能。それでも網膜剥離に対してまったく知識がない私には視力が落ちたんだーという判断しかできませんでした。医師から網膜剥離で、手術が必要といわれて初めて重大なことが起きているとに気づいた。あまりにも自分の無知さ、馬鹿さ加減に腹が立ち、もっと早く気づいていればこんな大きな手術にはならなかったのにと、毎日自分を責め続けました。 息子の手術は、5時間にも及ぶものでした。白目に穴を開け目の中のゼリーを全部取り出し、空にして、網膜剥離によってできた裂状物を取り除き、その後剥離をレーザーで焼いて穴を埋めていくものでした。想像以上のたくさんの穴が開いていました。医師から、「目の中から手術をする方法を選んでよかったかもしれないね。外側からの方法では剥離は治らなかった」といわれました。それは診察を受けたときに手術方法の選択権を私に与えられたから。 ひとつは目の外側から行うバックル法いう手術。もうひとつは目の中を空にして行う手術。息子の場合は、剥離によってできた裂く状物が瞳の中心にありそれが視力の妨げになり、外側からの手術では、その物体は取れず剥離を治すだけで視力はもどらないといわれた。じゃあ、目の中から手術を・・といっても、若いために水晶体に目の中のゼリーがくっついて、きれいに取り除くことができず、結局手術ができずにそのままふさいで剥離も治せない可能性もあるといわれた。そして白内障という後遺症だけが残ると。目の中から手術をするとゼリーを全部抜くので代わりにオイルを入れます。でも半年後にはそのオイルを抜かなければいけない。手術が失敗しても、もう一度手術は行わなければいけない。・・どっちにすると言われても医師だって迷っているのに素人の私に判断なんてできない。誰にも相談できない。たった一人で判断しなければいけない。医師は、親である私にしか説明をしない。じじ.ばばは、あくまでも第三者。親である私に判断を求められる。初めて感じたかもしれない。シングルマザーの孤独と不安。 でも私がしっかりしないと、私が冷静にならないと、私しかいないからこの子を守ってやれるのは。 少しでも視力が戻る可能性があるなら、できる限りの事をしてあげたいからと目の中から行う手術を選びました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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