カテゴリ:ワインと料理のマリアージュ
昨日は、とんでもない夜でした。うまい、うまい、の連続。
ワインもすごいが、料理がまたすごい! ここまで話を進めて来るのはそれなりに大変でしたが、でも、あんなに大成功に終わってみると、そんな苦心もかえって心地いいぐらいです。 ワインはすごかった! 最初から最後まで、だれるということがまったくない。完璧のワイン群。 料理との相性も悪いとはずがない。そんなことはもちろんあるわけないのだけれど、出てくる料理の一品に合わせてみては、これは味が変わってすばらしいとか、これはワインが負けるとか、この場合はワインが辛くなってしまうとか、とにかく、一口ごとに何かが言いたくなってくるような、刺激的な一瞬の連続でした。 では、料理とワインのリストをご紹介します。 まずはアペリュティフとして、ドラモットのブラン・ド・ブラン96年(Delamotte Brut Blanc de Blancs 1996)です。これはご紹介したことがあるし、実際に飲んだ経験談もブログに載せたことがあるから、皆さんの中ではすでにおなじみかもしれませんが、シャンパーニュは、千本セラーさんに言わせると、樽のどのあたりのワインだったかがすごく問題になるのだそうですね。 Rokku はそんなこと知りませんでした(聞いたことあるかもしれませんが、忘れてました)から、気にしたこともありませんでしたが、樽のどのあたりの製品かが重要になるのだそうですよ。つまり樽の上のほうの製品なら、樽香が適当にしか付いてないので、ナッツや胡桃のニュアンスが薄くなります。その分だけ酸が強く感じられ、白の命であるところの心地よい酸を存分に楽しめる、というわけなのだそうです。 だから、千本セラーさんは、シャンパーニュはロット・ナンバーがすごく重要な情報を示していると言いましたよ。Rokku なんかは、へえ~、そんなもんですか、と言うだけですね。だって、ロット・ナンバーなんてただの数字ですから、その情報だけから、私たちがこれは樽の上のほうの製品とか、底のほうの製品とか分かりませんからねえ。たくさん買って、たくさん飲まなければわかりっこない! 恐れ入りました! 千本セラーさんは2ケース買ったんですって! 多くても6本しか買えないRokku とはスケールが違いすぎ! さすが千本!というか、今はもっと多いそうですがね。 それで、味に影響がなければ、ただの薀蓄なんですが、ホントに味が違うから困ってしまいます。以前にRokku が飲んだのはもっとナッツを感じました。このドラモットは、とにかく酸が気持ちよくて、最後にかすかに胡桃のアロマが登場してきます。そのアロマが酸と溶け合うと、そりゃもう、とても心地いい至福のおいしさなんですよ。ただの酸ではなく、酸と胡桃が微妙に絡み合って、何か違う、ものすごく気持ちのいい舌触りを残すのです。こんな心地よさって、Rokku は知らなかったような気がします。 ロットでこんなに心地よさが違うのか、と思っているのですが、この状態で、まだ料理は登場していません。すでにRokku のシャンパン・グラスには、ドラモットはありません。しまった!飲みすぎてしまった! と思ったのですが、時すでに遅し、ですよ。 やっと出てきた料理が、一枚目のオードブルですね。 鮎のブランダード(Brandade à l’Ayu) シェフ特製スモークサーモン(Saumon fumé de la maison) アンチョビ&グリュエールの辛味パイ(Cayette d’anchois) 出色はサーモンとドラモットのマリアージュらしいのですが、その時点で、Rokku のグラスにはドラモットがありません。ホントに残念でした。おいしかったそうです。 ここで出たワインは、ブルゴーニュ・アリゴテ(Bourgogne Aligoté 2000, Vigne Plantée en 1929, François Mikulski)ですが、ただのアリゴテではない。植樹が1929年というのですから、今から70年以上前のブドウの木から作られたアリゴテです。ものすごくおいしいアリゴテでしたが、この続きは明日にしますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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