金曜日に仕事が早く終わったので
“Annamo a naviga'…(ネットでもしよっと)”と思って
ローマのジャズクラブのサイトなどを見ていたら、
なんと見覚えのある名前が書いてあるんです。
は?いつ?このライブ?今日が最終日じゃん!絶対行きたい!
でももう夜の9時、ライブは10時半からだけど
誰も一緒に行ってくれる人がいないわ…。
どうしよう…。と思いつつ
ダメもとで4に電話してみたら
意外にも「行く」と言うので、めでたく一緒に行くことにしました。
慌てて電話して予約を取りました。ライブは誰だったかというと、なんとルー様です。
ルー様といってもわたしたちにとっては
ルー大柴ではなくてルー・タバキン様です。
こんな所にライブに来てくれるなんて…。
ちょー感激です。
大急ぎで家に帰って着替えて(何するつもりじゃ?)
CDと本とマジックペンを持って
ウチから徒歩数分のところにある
ライブハウスALEXANDER PLATZに向かいました。
4ちゃんが急いで来てくれたので10時半過ぎには入れて、
おそらく一曲目であろう“LOVE WALKED IN”から聴くことができました。
お気に入りの曲です。
きゃー本物のルー様!
2年半前の
千葉のイクスピアリでのライブ以来のことです。
ルー様はけっこうお年を召してらっしゃっていましたが、
早吹きなんて相変わらずブイブイいわせていて
めちゃくちゃかっこいいのです。
フルートも力強く、日本のメロディっぽいソロも素敵でした。
ベースとドラム、2人のイタリア人の若者との演奏でしたが、
彼らにすごく影響を与えるんじゃないかと思います。
イタリアのジャズ愛好者って、日本に比べたらまだまだ少ないです。
この観客の中に彼の名を知っている人はどれだけいるでしょう。
おそらくわたしたちだけです。
こういったジャズクラブを
普通のレストランと同じ感じで来る人が多くいるのは残念です。
今回は従業員も「あいつら黙らせろよ」と言っていたくらいでした。
途中で息が合わずにずれることもありましたが、
やっぱりアメリカで活躍しているミュージシャンです。
とてもいいライブでした。
MCはルー様自ら、ボソボソの英語で。
最後はわたしたちの存在を目の端で捕らえていたらしく、
「Good night(英語), Buona notte(イタリア語),
Oyasuminasai(日本語)」と挨拶してくれました。
ステージが終わってからサインをもらいに行ったら
いつものように優しいまなざしで「ニホンジン?」と聞いてきました。
日本語で書かれた奥様の著書を持っていって
その中にある彼の写真のページにサインをもらったのです。
あとCDも4とわたしと1枚ずつ。
彼自身もまさかこんなところで
わたしのような人間に会うとは思わなかったでしょう!
「何度か日本であなたに会っているし、
今はこの辺に住んでいるんだよ」と言ったら
とてもびっくりしていました。
嬉しそうでしたが、わたしはもっと嬉しかったです。
Alexander Platzの壁に残した彼のメッセージ。
また彼のライブをどこかで聴きたいと思います。
寝る前のBGMはサインをもらったCD『トシコから愛をこめて』。