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テーマ:自分磨き(5)
Sが楽しそうに、地中海クルーズ旅行の話をし始めた。
目の前に風景が浮かんでくるような表現豊かな話。 上品なことばとウィットに富んだ彼女の話は、私たちをグイグイと惹きつけたまま、面白いように展開をしていった。 船の上の状況や、豪華な食べ物、周りの人々などの情景がありありと映り、皆の笑顔が浮かぶ中..... 何故だか時に、話がさえぎられる。 ポツン、ポツン、と、テンポが崩されていることに気がついた。 そう、話を聞いている側に一人 『Should』を連発する人がいたのだ。 ちょっと可笑しな失敗談などが繰り広げられると 彼女は決まって 「アナタはこうするべきだったんじゃないの?」 と 『Should』(ドイツ語では『Sollen』)を挟む。 その可笑しな話は、ゴージャスな旅行をかわいらしく仕上げるのに一役買っていて、聞いていて心地の良いものだったのにもかかわらず。 それに気がつくと、彼女が所々で『Should』を繰り返し、話をぽつんとさえぎっていることがわかった。 話し手は時に流しながら、時に腑に落ちない顔をしながらもテンポを崩されて、それでも穏やかににこやかに話を終わらせた。 『Should』さんが最後に乾いた口調で言ったことば。 「これはこれは、良い話だったわね。」 それから彼女と会うたびに、私はそれが気になるようになってしまった。 誰の話の場合でも、『Should』を連発しているのだ。 「えー、こうするべきだったんじゃないの?」 「こうすればよかったのに」 「どうしてこうしなかったのよ」 話を最後まで聞く前に、たいていの場合、このような求められていない否定的なことばでさえぎっている。 彼女の眉間には深いシワ。 口元は斜め、への字に曲がってしまっているのにも気がついた。 ことばって、とても大切なもの。 ポジティブなことばを発していると、ポジティブなエナジーがやってくる。 反対に、ネガティブなことばたちはネガティブなエナジーと、不幸人相をつくってしまうのだ。コワイ! 私は鏡に向かって、眉間のシワを確かめた。 口元を確かめた。 口角をあげ、ポジティブなことばを発しよう。 話はさえぎらないように、『OOすべき』と決め付けない。 口角をあげて笑顔でいると、ほら不思議、ネガティブなことばは出てこない。ネガティブなことばは似合わない。 学べる元は、色々なところに転がっている。 人のことばを聞いて、自分のことばを振り返る。 素敵なことばとエナジーを発して、幸せの道を歩いてゆきたいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.17 13:26:08
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