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カテゴリ:スペイン系(Ron)
【フロール・デ・カーニャ エコ 15】 ![]() フロール・デ・カーニャ15 ニカラグアのラムです。
僕の大好きなフロール・デ・カーニャの新作:エコ15です。 カーボンニュートラルでフェアトレード認証、さらに100%再生可能エネルギーで蒸留され、とうとう外箱もラベルも、さらにボトルまでもリサイクル素材で作ったそうです。 フロール・デ・カーニャは、過去に米国の意識高い系バーテンダーの呼びかけでボイコットを食らったことがあったようです。 ニカラグア(だけではなかったようですが)のサトウキビ畑の労働者の多くが患った腎臓病は、過酷な労働条件(収穫作業時の暑さと水分摂取の欠如、休憩時間不足の長時間労働)によるもので、それは犠牲を伴う搾取であり看過できない、というものだったようです。 そしてニカラグアのラムはフロール・デ・カーニャしかないので、フロール・デ・カーニャの不買運動になったようですが、フロール・デ・カーニャの会社やサトウキビプランテーション、地元の医師などの調査と協力で状況は改善されてゆき、いつしかその不買運動は下火になっていったようです。 そうした経緯もあってか、フロール・デ・カーニャはフェアトレード認証や森林再生事業への関与など、サスティナビリティ・モデルの企業として積極的取り組んでいるようです。 ![]() 今回のフロール・デ・カーニャ/エコ15は、現状世界的にみてもその極致といえる製品のようです。 さて、肝心の中身です。 僕はフロール・デ・カーニャの基本的な香り、風味、味わいの傾向、方向性が好きなので、今回のやつもダメなわけがないとは思いますが・・・ ![]() 香りは間違えようもなくフロール・デ・カーニャ。 カラメルとバニラクリーム、チョコレート、などが優しく香ります。 飲んでみると、ちょうどフロール・デ・カーニャ12と18の間という感じです。 バターのようなまったりしたオイリーさは12以上、18以下、マイルドさも同様、味そのものは18よりに感じられます。 穏やかなキャラメルクリーム、チョコレートのコク深さ、バニラとコーヒーっぽい風味など、各要素は共通です。 ![]() やっぱり美味しいフロール・デ・カーニャですが、正直言ってエコであること以外の、ラムとしてのインパクトは低めでした。 ちなみに、フロール・デ・カーニャを12年とか18年として紹介していましたが、正確には12、18であって、年数ではありません。 いわばノンエイジで、「XO」とかみたいな感じです。 ブレンドで狙いのフレーバー・味わいにする際に年数に縛られず、ブレンドの自由度が増すという製造側の利点のためでしょうが、複数のラインナップがあるのに何も表記無しではあまりにもわかりにくいので、12年の風味・味わいを持つものを「12」としているらしいです。 目安の表記と味、価格のバランスがとれていれば全然問題ない、と僕は思います。 とにかく、このエコ15に関しては、階級的にも順当に18の方が美味しいし、18なら国内入手可能なので、わざわざ海外通販で買うこともなかったな、という印象です。 【僕の評価】5段階中の4.5 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.23 22:50:05
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