2010/07/20(火)08:55
ゆっくり。
実家のテレビでおばちゃんが見ていた料理番組をつられて見ていたのですが、
その中で「おいしいコーヒーの入れ方」をやってたんですね。
コツはとにかく、「ゆっくり入れること」なんだそうです。
いっぺんにお湯を注ぐと、粉の間を通過してしまって十分にコーヒーの味が浸透しないんだそうで、
少しずつ、ゆっくりとお湯を注いでいくことがポイントなんだとか。
なんだか、見ていて無性に嬉しくなったんです。
「ゆっくりやらなきゃ上手くいかないことがある」っていう、
なんとなくそうであって欲しいなあと思っていたことが、
ちゃんとした理由と共に紹介されてくれたので。
「それだけ」と言われればそれだけだし、
「もっと大事なことがあるだろ」と言われればそうかもしれないですけど、
僕はその「それだけ」が「それだけ」だとは思わないんですよ。
「ゆっくりやらないと上手くいかないことがある」。
言い換えれば、「早くやったら上手くいかないことがある」。
「ゆっくりやってもいい」じゃなくて、「ゆっくりやらないといけない」。
「早い>ゆっくり」の支配的な価値観に、
ちょっとだけ「そうじゃないんじゃない?」って言える根拠を手に入れた気がして、
無性に「よっしゃあ!」なんです。
こういうもの、もっとあると思うんだよなあ。
「ゆっくり>早い」をもっともっと。