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2010年07月29日
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カテゴリ:旅日記
7月25日、東京二日目。

上野の国立西洋美術館で開催されているカポディモンテ美術館展を観に行きました。
今回のメインの目的はオルセー展だったのですが
ナポリにあるカポディモンテ美術館には画集で馴染みの絵が多数あるので
「せっかく来てるし」と足を運びました。

結構通好みかな?
私は「おっ」と思った絵が何点かありましたが主人はピンと来なかったようです。
ティツィアーノ好きとしてはここの所蔵の「マグダラのマリア」を観られたのはよかったですね。
彼は全く同じ構図のこの聖女の絵を数点描いていますが
今回来ていた作品の最大の特徴はマグダラのマリアが服を着ていること。
例えばエルミタージュ所蔵の「マグダラ・・・」はその身を覆うのは長い金髪のみです。
なぜ服を着ているかというとちょうどこの絵を描いた頃は
いわゆる「反動宗教改革」が厳しかった時期で
カトリック教会がかなり保守的になっていたからです。
人間賛歌のルネサンス運動も下火になり教会としては聖女を裸体で描くなど
もってのほかという時期に入っていたからなんですね。
そういうことをちょっと頭の片隅に入れておくとこの手の展覧会はかなり楽しめます。

そして前日オルセー展の会場でチラシを見つけて急遽行くことにしたのが
平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像展 會津八一のうたにのせてです。

これがねー、ものすごくよかった!
東京で仏像の展覧会を観ると必ず「でも魂抜けてるからなー」とどこかで思うのですが
この展覧会は會津八一の詠んだ歌とともに仏像が展示されているので
その仏がどんな感じでお寺にいらっしゃるかが想像できるんですね。
失礼ながら日本文学に疎い私は會津八一という歌人は知らなかったのですが
たった一首の歌で仏像に魂を吹き込んだかのような力がありました。
「観佛三昧」という自筆の書も展示されてて「その通り!」と思わず笑いがこみ上げてきました。

これ、実は例の虫やらカビやらが湧いて出て中宮寺の菩薩様のお出まし場所が変更になった
いわくつきの新潟の展覧会の巡回展なんですね。
會津八一が新潟出身なので新潟市美術館で華々しくスタートを切るはずが
文化庁からダメ出しを食らって(たまにはお役所もいい仕事するのね)
急遽長岡市の新潟県立近代美術館に会場変更になった経緯があります。
今の時期は三井記念美術館での開催で秋には奈良県立美術館に巡回するようです。
巡回展とはいっても展示会場に合わせてテーマを変更するので
展示内容も会場ごとにかなり異なるようです。これは珍しい。

どちらの展覧会も規模は大きくないので1時間あればざっと眺めることは可能ですが
できれば2時間はかけたいところですね。
特に奈良の古寺と仏像展は閉館の1時間前に行ったので
駆け足になってしまって残念でした。
もっとゆっくりじっくり観たかったなぁ。

しかし西洋美術の展覧会を2つ観た後仏像展でホッとするあたり私も日本人ですね(苦笑)





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Last updated  2010年07月29日 01時47分38秒
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