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2010年09月07日
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カテゴリ:旅日記
先月の今頃はちょうど大阪・奈良に行っていたので薬師寺を拝観してから1ヶ月経ちます。

私が薬師寺を訪れたのはこれが3度目。
4回奈良に行ってそのうち3回も薬師寺に行くなんて時間の無駄遣いだ、
もっと他に観るべき場所が沢山あると言う人もいるでしょう。
だけど何に価値を見出すかは人それぞれです。
私にとって薬師寺は奈良に行ったら必ず訪れるだけの価値がある。
その大きな理由の一つは1300年の時を経て今なおそこに建っている東塔と
焼失したため現代の宮大工が渾身の力を振り絞って再建した西塔が
並び立っていることにあります。
これについては以前の日記にも詳しく書きました。

3度目の拝観にしてようやく快晴の下での薬師寺を拝むことが出来ました。
美しい白鳳伽藍がよりいっそう映えて暑さなど忘れるほどの神々しさ。

西塔 金堂 東塔

左から西塔、金堂、東塔です。

薬師三尊像 金堂の有名な薬師三尊像は外からも少し見えます。

1300年の歴史を持つ東塔が解体修理に入り
この先10年は西塔とともに並び立つ姿を見られなくなるということは
上の記事にも書いたとおりです。
前回訪問時は既に修理の下調べのため足場が組まれてあいにくの天気だったこともあり
非常に残念な状態でした。
今回は好天に恵まれた上に遷都1300年祭への配慮もあってか
東塔の足場が外されていただけではなく特別開扉で内陣や天井絵の公開も行われていました。
(公開は10月31日まで)
これが終われば本格的に解体されるとのことです。
だからこの機会を絶対に見逃すわけにはいかなかった。

それにもう一つ、どうしても二つの塔が並んでいる姿を今のうちに拝んでおきたい
個人的な理由がありました。

10年後、再び塔が並ぶ頃には私は父が亡くなった年齢を超えていることになります。
「親が死んだ年齢を超えることには特別の感慨がある」とは私の知り合いの言葉ですが
私は自分が果たして父と同じ年齢まで生きていられるのか正直自信がありません。
亡くなった病気が病気なので怖くないと言えば嘘になります。
母も罹患部位は違えど同じ病気で50代で亡くしています。
その両親から生まれた私はあとどれ位生きられるのだろうか。
そう考えると今生の最後の機会かもしれない。
だからどうしても、大好きな二つの塔が並び立つ美しい姿を目に焼き付けておきたかったのです。

「これで最後かも」と名残惜しく薬師寺を後にした私に
空を見上げていた主人が半ば叫ぶように声をかけました。

「見て!真昼なのに月が浮かんでる!」

まさかと思い主人の指し示す方を見ると本当に弦月が浮かんでいました。

真昼の弦月

3度足を運んだ私に薬師如来が見せてくださったのでしょうか。
この幻のような弦月を10年後、再び塔が並び立つ姿を見ながら思い出せることを願って。
合掌。





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Last updated  2010年09月08日 11時46分02秒
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